
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2023年度の分析
読解量が非常に多い 豊富な語彙力と正確な速読力が不可欠
出題形式 | 大問8題(2019年度以前は大問7題)
長文読解問題では設問や選択肢も英文。 |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークシート法による選択式が中心であるが、一部記述式もある。記述式は、空所補充形式で語形変化や派生語の記述が求められている。 |
出題内容
- 大問は読解問題中心に構成されている。文法・語彙の独立した大問は近年は1題となっている。
①読解問題
- ここ数年は600~900語程度の長文が3題出題されており、3題合わせて2000語を超えることが多い。加えて、100~250語程度の英文が3題出題されている。
- 2020~2023年度は数種類の短い英文から成る読解問題が1題加わり、全体の読解量はやや増えたが、設問数は減少している。
- 設問は、空所補充、内容説明、内容真偽、主題などが頻出だが、近年では内容説明の比重が大きくなっている。
- 記述式(最後の大問2題)は、短めの英文の空所補充が出題されている。
②文法・語彙問題
- 短文の空所補充問題。動詞関連の出題が比較的多い。全体的に標準的な問題がほとんどである。
難易度
- 読解問題の英文はそれほど難解ではなく、設問も答えをしぼりやすいものが多いが、全体の読解量が非常に多いので、90分という試験時間内ですべてを処理するという意味では、難度は高い。
- 長文3題を60分で解答し、残りの問題を見直しも含めて30分で手際よく処理するような時間配分が必要となる。
対策
①語彙力の充実を図ろう
- 90分という限られた時間内に、かなりの量の英文を読み、設問を処理していくためには、豊富な語彙力が不可欠である。
- 早い段階で過去問に当たり、その語彙レベルを自ら確認した上で対策をたてよう。
☞オススメ参考書『早慶上智の英単語』(教学社)や『速読英単語(上級編)』(Z会)
※標準的なレベルの単語は早めに覚え、ややレベルの高い単語帳を活用し、語彙力アップに努めよう。
- 実際に読んだ英文を活用して語彙を増やす方法も有効なので、過去問を利用して取り組むことを勧める。
②正確・迅速な読解力の養成
- 読解問題で出題されている英文のレベル自体は標準的であるが、分量が多いため,速読力と素早い設問処理が求められる。
- 文構造をしっかり把握できる力をつけた上での速読力でなければ、本文の正確な内容理解にはつながらない。まずは文構造をきちんと把握できるだけの基礎力をつける必要がある。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
※上記がクリアできたら、本文の主題や各パラグラフの要旨を見抜こうという意識をもって英文を読み進める練習を積み、徐々にそのスピードを上げていこう。
- 英文のテーマとしては社会、環境、企業経営といった時事的なテーマがよく出題されている。日本語でも時事問題を扱った書物や記事に積極的にふれるようにしたい。
③文法・語法を確実に
- 標準的な問題がほとんどなので、市販の標準的な問題集をしっかり仕上げればよい。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※これらを利用し、解答にあたっては、なぜその答えになるのかという根拠を明確にしながら丁寧に取り組みたい。
④過去問の研究
- できるだけ早い段階で過去問に当たり、その出題レベル、設問形式などを確認し、今後の学習の指針にしよう。
- 赤本シリーズや難関校過去問シリーズなどを利用し、社会、企業経営、環境などの時事問題を扱った長文に取り組むことがオススメ。