
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
英文量多く、題材は専門的内容、語彙もハイレベル 未知の語にもたじろがない文脈把握力が不可欠
出題形式 | 計3題(8種類の英文からなる読解問題1題、空所補充問題1題、誤り指摘問題1題) |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 全問マークシート法による選択式 |
出題内容
①読解問題
- 200~300語程度の英文が8種類ある。設問は、英問英答形式でそれぞれ3、4問ずつあり、内容説明・主題・同意表現などの問題で構成されている。
- 英問の部分は、What、Who、Why、How、Which などで始まる疑問文形式が基本。
- テーマについてみると、以前は科学論や医学論などの自然科学系のテーマが圧倒的に多かったが、年々、社会論、教育論、言語論、歴史など社会科学系のテーマが増えてきた。
②文法・語彙問題
- 空所補充問題は、短文の空所に選択肢から前置詞や副詞などを選ばせる問題。同じ語を繰り返して使うことができ、何も補う必要のない場合もある。
- 誤り指摘問題は、短文にA~Dの下線が引かれていて、その中のどれが誤った表現を含んだ部分かを選ばせる問題。誤りがない場合はEを選ばせる。
難易度
- 〔1〕の読解問題は、一つ一つの英文は量が少なく、一部の固有名詞とやや専門的な内容を除くと、文法や構文もそれほど難解ではないが、英文自体かなり読みにくく、選択肢にも紛らわしいものがままあり、全部で8種類の英文があることから、迅速かつ正確な処理能力が求められる。難易度は、ここ数年やや易化の傾向があるが、2022年度はやや難化、2023年度はその揺り戻しかやや易化したと言える。
- 〔2〕は前置詞や副詞などの空所補充という特徴的な出題であり、難問もしばしば出題されている。2021年度は一番平易であったが、2022・2023年度は少しずつ難しくなっている印象。
- 〔3〕の誤り指摘問題は、正確で細かい文法・語法の知識が必要となるため、やはり高い水準の英語力が要求される。〔2〕とは違い、こちらの難易度はあまり揺れ動くことはなく、2023年度も例年並みと言えそうだ。
対策
①読解問題対策
- 科学論・医学論などの自然科学系のテーマや、社会論・教育論・言語論などの社会科学系のテーマに強くなろう。普段英文を読む際に、上記のテーマが出てきたら、語彙と内容を覚えておくとよい。
- 社会科学系の時事的な話題を取り上げた英文も多いので、普段から新聞などをよく読み、さまざまな分野の知識を身につけておくことも有効である。
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※入試頻出の英文やテーマを扱った問題集を活用してもよい。
- 選択肢の英文を先に読んで、何が問われているかを確認してから本文を読み始めるようにしよう。問われていることを頭に入れながら読むと、読んでいる途中で該当箇所がわかることがある。
②前置詞対策
- 普段から、文法や読解問題を復習する際に、熟語を含めた前置詞に注目し、その用法や意味を理解し覚えていこう。例年の前置詞問題は、多くの受験生が知らないであろう熟語表現が出題される。
- 前置詞問題も過去問にできるだけ多くあたっておくこと。どの程度のレベルのどのような用法・意味の前置詞が出題されやすいかがわかってくるだろう。
③文法・語彙対策
- 基礎~標準レベルの文法・語彙をしっかりおさえるようにしよう。
- 〔3〕の誤り指摘問題は、以前は名詞に引かれた下線部がポイントとなることが多かったが、最近は動詞を中心とした下線部が正解となることが多い。動詞の語法、時制、数の一致、自動詞・他動詞、能動態・受動態、助動詞の有無など、動詞に関わる項目にも気をつけて勉強しておくとよいだろう。
- 過去問をひたすら解くことが大切である。過去問を解くことによって、誤った部分に気づく訓練になり、どのような文法事項が問われることが多いかを把握することが可能になる。
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※読解、前置詞、文法・語彙対策全体としてやってみるとよい。