
傾向と対策(学校推薦型選抜・一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
読解力重視
S方式以外はリスニングテスト必出!
出題形式 | 〔推薦・一般前期〈A方式〉・一般後期(いずれも大学・短大とも)〕
大問数4題(リスニング問題1題、読解問題1題、文法・語彙問題2題)。 〔一般前期〈S方式〉(大学のみ)〕 大問数4題(読解問題2題、文法・語彙問題2題)。 |
---|---|
試験時間 | 例年、大学・短大ともにすべての入学試験が90分 |
解答形式 | 全問マークセンス方式。 |
※2025年度入試では、一般後期のリスニングが廃止される予定。
出題内容
①リスニング
- 200語程度の英文とそれに対する4つの質問文が読まれ、適当な答えを選ぶ形式。試験開始後70分経過した時点から約10分間行われる。この形式は推薦・一般、大学・短大に共通。
②推薦:大学
- 読解問題の設問は、内容理解、文法・語彙力を問うオーソドックスなものであり、英文の長さ、設問の難度に大きな変化はない。
- 文法・語彙問題は、語句の同意表現と文法的に正しい英文を選ぶ問題が出題。
③一般前期/S方式:大学
- 読解問題2題のうちの1題は、資料4つ(うち1つはグラフ)の内容に合うものを16の選択肢から4つ選択する問題が2問出題。S方式特有の形式であり、赤本を活用して十分準備をしておこう。
- 文法・語彙問題は、語句レベルの同意表現を選ぶ問題1題、文法的に正しい英文を選ぶ問題1題が出題。
④一般前期/A方式・一般後期:大学
- 文法・語彙問題は、同意表現を選ぶ問題1題、文法的に正しい英文を選ぶ問題1題が出題。同意表現は語句レベルだが、選択肢には説明的なものが含まれており、かなり細かい語彙の知識も問われる。
⑤推薦・一般前期/A方式・一般後期:短大
- 文法・語彙問題は、英文の空所補充問題1題、文法的に正しい英文を選ぶ問題1題が出題。
難易度
- 全体的には標準ないしは標準よりやや難しいと言えるだろう。
- リスニング問題は、どの日程も形式は同じだが、一般前期〈A方式〉(大学)が内容的にやや難しい。
- 読解問題は、推薦と一般の間に差はないが、短大よりも大学のほうが難しめであり、一般前期〈S方式〉は難度の高い語彙がみられ、分量も多い。
- 文法・語彙問題は大問1題中、1、2問難しいものがみられることもあるが、大部分は標準的な問題。
対策
①速読力と一般教養の養成
- 推薦・一般、大学・短大のいずれにおいても基本的な対策は変わらない。
- 例年、長文読解問題では、幅広い分野からの随筆や論説文が扱われることが多い。日頃からさまざまな内容の日本文・英文に目を通して一般教養を養っておくと落ち着いて取り組める。
- 特に、アメリカ・イギリスなど英語を母国語とする国々の歴史、文化、教育、科学、社会問題に関する知識を深めておくことがオススメ。
- 長い文章のどの部分に自分の必要としている情報があるのかを見つける力を身につけることが必要。
- 参考書や問題集の長文問題を、毎日少なくとも1題ずつ解き、長文を読む経験を積むことを実践していこう。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文〔STANDARD〕』(教学社)
②文法・構文の理解、語彙力の強化
- 語彙の面では、同意表現や単語の文中での意味合い、類似の単語の使い分けなどを問う設問が多い。
- まずは英検2級レベルの長文を確実に読めるように練習し、できれば英検準1級レベルにも挑戦しておきたい。そうすれば英語で考えるということが実感できるだろう。
- 複数ある意味の中から文脈に即して正しい意味合いを推測できる能力を養っておくことが必要。
- 普段から、すぐに辞書を引かずに、語句意の推測に挑戦してみることが大切。単語集の活用や、読解問題で目にした未知の単語もすべて覚えていく姿勢をもっておこう。
- 正しい英文を選択する問題では、英文の構造を正しく把握する力が問われるので、構文把握を中心とする英文精読の練習を積んでおくとよい。
- 文法や構文、イディオムに関しては、自分に合った問題集を1冊、しっかりと何回も演習することが大切である。
☞オススメ参考書『英文法・語法 Vintage4th Edition』(いいずな書店)『システム英単語〈5訂版〉』(駿台文庫)、『英単語ターゲット1900 6訂版』(旺文社)、『英検1級 でる順パス単 5訂版』(旺文社)、『大学受験スーパーゼミ 全解説頻出英文法・語法問題1000[増補改訂版]』(桐原書店)
③リスニング
- 学校での英会話の授業などを通して、聞き取り能力の向上に努めよう。
- 答えの選択肢から、問われる内容を推測し、ポイントとなる文を逃さず聞き取ることが大切である。
☞オススメ参考書『大学入試 絶対できる英語リスニング』(教学社)