
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
バランスのとれた長文読解力が必要 構文・語彙力を充実させ、柔軟な作文力を
出題形式 | 文系・理系とも、大問3題(長文読解問題2題、会話文問題1題)。
配点は、長文読解問題2題で計150点、会話文問題1題で50点。 |
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試験時間 | 100分 |
解答形式 | 長文読解で英文和訳1問、会話文で和文英訳1問が記述式。ほかは、すべて選択式。 |
出題内容
①長文読解問題
- 構文的にはそれほど難しいものはなく、論理展開の明快な文章が多い。標準的な読解力があれば記述式の英文和訳についても十分対応できる。
- 英文量は、設問も含めるとかなりの量である。
- 設問は、おおむね素直な問題が多い。空所補充、同意表現については、標準的な単語や熟語を知っていることはもちろん、文章の論旨に着目し、文脈を正確に押さえながら読むことが大切。
②会話文問題
- 特別な口語表現が問われることは少なく、話の流れが理解しやすいものが多い。会話の流れを把握し、基本的な会話表現の知識さえもっていれば、空所補充問題は比較的容易に解答できるであろう。
- 和文英訳は、会話文中の和文を英語に直す形。
難易度
- 2023年度も、例年と同じ、標準的なレベルであったと考えられる。
- 試験時間100分に比して英文量が多く、文脈をしっかり押さえる必要のある設問が多いので、大量の英文を読む過程で実戦的な読解力を養うことが求められる。
- 時間配分は読解問題2題で70~75分、会話文問題25~30分が目安。
対策
①長文読解の占める割合が多く、読解力の養成は必須
- 内容真偽・同意表現・空所補充の問題では、文脈を正確に把握し、知識を駆使して問題に当たることが必要。
- 単語の意味がわからなくても、前後の文脈から判断したり、消去法で答えを見つけ出したりするなど、粘り強く英文を読む意志が求められている。
- 学校の教科書だけでは不十分、数多くの長文問題を解いて、大量の英文を読む訓練が必要。
- 読み慣れないうちは、まずは1文1文を丁寧に読む精読に時間をかけるとよい。
- 文構造の把握や英文解釈は、構文集や英文解釈の問題集が有効。これは例年1問出題されている英文和訳にも役立つ。
☞オススメ参考書『入門英文解釈の技術70』『基礎英文解釈の技術100』(いずれも桐原書店)や、『大学入試 ひと目でわかる英文読解』(教学社)
- トピック・ジャンル別に編纂された長文問題集は、「環境問題」「異文化理解」といった頻出するトピックに関して、最低限必要な語彙や熟語、知識をまとめてあることが多く、活用すると効果的である。
②文法・語彙・語法
- 文法問題集、単語や熟語の問題集の演習を通して、文法力を向上させ、語彙や語法の力を伸ばすことが重要。正確な文法力は英文解釈に大いに関係があるので、文法参考書に何度も目を通し、総合問題などで演習を重ねよう。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
③英作文
- 作文力を養おうと努力すれば、語彙力が向上し、語法に対する感覚が養われ、英文読解にも役立つという相乗効果が得られる。
- 作文力をつけるには、語彙・重要構文を身につけるとともに、難しい日本語を自分の知っている単語を使ってわかりやすく言い換える訓練も必要である。
- 書いた英文を、学校の先生などに添削してもらえば、自己の弱点を把握でき、ライティングの力を伸ばすのに非常に有益である。
④過去問の活用
- 例年、出題形式・量ともだいたい一定している。赤本を活用して過去の問題に積極的に取り組み、実力を伸ばすことを心がけよう。
- 本番の試験時間と同じ時間、同じ条件で問題を解き、解答と照らし合わせ、さらに、全訳により、英文の解釈を確認することが非常に有効である。