
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
速読・精読の両面で長文読解力を鍛えよう 必出の会話文は、話の流れの把握がポイント
出題形式 | 例年、大問3題(長文読解問題2題、会話文・英作文問題1題) |
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試験時間 | 100分 |
解答形式 | 長文読解問題で英文和訳が1問、会話文・英作文問題で和文英訳が1問、それぞれ記述式で問われるほかは、すべて選択式という形式が定着している。 |
出題内容
①読解問題
- 長文は2題ともしっかりした内容の標準以上のレベルのものが出題されることが多い。取り上げられるテーマは、歴史、科学、文化など多岐にわたっている。専門的なものや抽象的で難度の高いものが出題されることもあるが、難度の高い語彙や表現であっても文脈からおおよその意味が推測できるようになっている。
- 設問は、同意表現、空所補充、内容説明、語句整序、内容真偽、記述式の英文和訳はこれまでのところほぼ必出。
②会話文・英作文
- 例年、ボリュームのある会話文が出題。設問では英作文の力も問われる。
- 会話文は、特殊な口語表現などはあまり出てこないが、分量が多めで、内容的にも平易な日常会話にとどまらず、少し高度な内容の話が展開されることもある。
- 設問は、会話文の空所補充と記述式の和文英訳が出題。
難易度
- 英文は標準レベルから難易度の高いものまで出題されているが、設問は標準的なレベルのものが多い。
- 読解問題に使われている英文は選択肢の英文も含めると、試験時間100分のわりに分量が多い。文脈をしっかり押さえる必要のある設問も多いことを考えると、普段から大量の英文を読み、その中で実戦的な読解力を身につけておくことが、合格への必須の条件である。
対策
①長文読解力の養成:精読力と速読力の両方が必要
- 精読力をつけるためには学校の授業の予習・復習に加え、問題集などを利用して、教科書よりやや難しい入試問題の英文が、文法や構文、指示語、接続詞などの連結語句に注意しながら完全に理解できるまで取り組むような学習が必要。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』(教学社)
- 英文の分量が比較的多い同志社大学の入試突破のためには速読力の養成も不可欠。教科書レベルの英文を大量に、最初は辞書を引かずに読む練習を続けることが効果的。
- 教科書1課分の英文(1000語前後)を入試問題に見立て、予習の際にはまず、未知の単語の意味を文脈から類推しながら読むような練習をすとよい。
- 読解作業の助けとなる背景知識の獲得にも努めておく必要がある。
- トピック・ジャンル別に編まれた長文問題集は、「環境問題」「異文化理解」といった頻出ジャンルに関して最低限必要な知識をまとめたものが多いので、1冊は仕上げておくとよい。
②文法力と語彙力の充実
- 独立した文法問題こそ出題されていないが、読解力の基礎となるのは文法力と語彙力であり、英文法の参考書と単語集をできるだけ早い時期に仕上げておくことが望ましい。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
- 文法力・語彙力ともに、参考書や単語集を用いた学習と、実際に英文を読む中でそれを定着させていく学習を並行して行うことが読解力の向上にもつながる。
- 読解問題の中で出題されている空所補充や同意表現には、文法力・語彙力があればすぐに正解できるものもあり、限られた試験時間の有効利用にもつながる。
③和文英訳への対応
- 同志社大学の出題の特徴。この出来具合が合否を分けることにもなりかねないので、できるかぎりの対策は立てておきたい。分量は1文のみの出題が多く、構文もそれほど複雑なものは要求されていないが、普段から書き慣れていないと意外と苦労する。
- 教科書、問題集、過去問などの和文英訳の問題は、まず自分で解答を書いてみよう。それを模範解答と比べ、「こう書けばよいのか!」という経験を積み重ねることで力がつく。
- 和文英訳においても、基本的な文法・語彙・熟語の力は必須。これらを学習する際に、意味だけ覚えるのではなく、基本例文で使い方も覚えるようにすると、和文英訳力の養成にもつながる。
④過去問の研究:出題パターンがほぼ一定している。
- 出題傾向や問題の分量も身をもって感じることができるので、早い時期に一度過去問に当たってみよう。仕上げの段階では、時間を計って挑戦し、時間配分を考えながら解く練習もしてみるとよい。
- 同志社大学では各学部の出題形式・分量が類似しているので、他学部を含めて過去問をできるだけ解いておくことは実戦力向上のためにも非常に有効。
☞オススメ参考書『同志社大の英語』(教学社)