
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2022~2023年度の分析
読解力重視のオールラウンドな出題
出題形式 | 大問6題(読解問題3題、文法・語彙問題1題、文法・語彙問題と英作文を組み合わせた問題1題、会話文問題1題) |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | マークセンス方式による選択式が主体、記述式も英文和訳や内容説明などの和文での記述2問と英作文1問が例年出題。 |
※2日程に分けて実施。
出題内容
①長文読解問題
- 例年3題出題、3題あわせると読解量はかなり多い。
- 英文のトピックは幅広い分野に及んでおり、時事的な話題や理系的なテーマが取り上げられることもあるが、歴史や言語、コミュニケーション、情報社会に関するものがよく出題されている。
- 設問は、同意表現、空所補充、内容説明、内容真偽、英文和訳など。内容真偽は、選択肢が英文となっている。
- 記述式問題は、例年2問出題。例年は両日程で2問とも英文和訳であったが、2022年度2月3日実施分では、1問が内容の説明を求めるものであった。
②文法・語彙問題
- 空所補充と語句整序の出題が続いている。熟語に関する問題が必ず出題されているが、文法、特に動詞の語法や、語彙力を問う設問が多い。
③英作文
- 記述式1問で、与えられた和文に対応する英文の空所を埋めるものが出題。
④会話文問題
- 長めの会話文の空所補充で、設問数は10問。
難易度
- 全体としては標準レベル。英文の読解に必要な語彙・熟語レベルは高いが、設問自体は無理のないものがほとんど。
- 例年英文量が多く、記述式の設問もあることから、試験時間に余裕はない。
対策
①読解問題対策
- 例年、長文読解問題の比重が大きいので、読解力の養成に力を注ぐことが必要。
- 語彙レベルがかなり高い英文を読みこなすには、たとえ未知の語句に出くわしても、文脈をしっかりたどり、大まかに内容をとらえる練習が大切。
- 読解用の問題集を用いて500~700語程度の英文を、パラグラフごとにその内容を要約しながら読み進む練習が有効。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文〔STANDARD〕』(教学社)
- 長文のテーマとして頻出の、文化・言語・歴史・経済・コミュニケーション・科学といったテーマについて、日頃から英文・和文を問わず幅広い読書に努め、一般教養を高めておくとよい。
②文法・語彙問題対策
- 長文読解問題の設問の一部が同意表現の選択問題であり、多角的な語彙力の強化が必要。
☞オススメ参考書『システム英単語』(駿台文庫)、『英熟語ターゲット1000』(旺文社)
※英文中での使い方を含めて暗記すること。
- 文法力については、英文解釈や英作文にも必要な基本的な文法知識を、参考書を利用して習得しよう。
☞オススメ参考書『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)
③英作文対策
- 与えられた英文中の空所部分を作文する形式となっていることが多いので、使える語句・構文に制約がある。
- 基本構文を身につけ、単語・熟語力を生かして、正確な英文を書くよう心がけよう。
④会話文問題対策:毎年出題
- 設問は空所補充形式のみで、空所の前後をしっかり読むことで正解が得られるものが多く、その意味では内容把握問題ともいえる問題。
☞オススメ参考書『英会話問題のトレーニング』(Z会)
※会話における特殊な表現に関する知識もある程度必要。
⑤過去問対策:例年、出題傾向の似た問題が多い
- 他学部の問題も含め多くの過去問に当たっておく。その際、90分という試験時間を意識して、時間配分を心がけた練習を重ねておくこと。
☞オススメ参考書『関西学院大の英語』(教学社)