
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
多様な出題形式で読解力、文法・構文力が不可欠
出題形式 | 例年、大問6題(読解問題3題、文法・語彙問題1題、文法・語彙問題と英作文を組み合わせた問題1題、会話文問題1題) |
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試験時間 | 90分 |
解答形式 | 選択式(マークセンス方式)と記述式が併用 |
出題内容
①読解
- 英文量は年度により若干の増減がある。英文のレベルは標準的、あるいはやや難。
- 内容はエッセーや評論などで、取り上げられるテーマはバラエティーに富んでいる。
- 設問は空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽、英文和訳が出題。
②文法・語彙
- 例年空所補充と語句整序が出題。レベルは標準的。
- 読解問題に含まれる同意表現の設問で語彙力を問う問題や、会話文の設問に含まれる空所補充で文法力を問う問題もある。
③会話文
- 空所補充形式。応答文や語句を選択する問題で、文脈を通して自然な表現を選択する力が問われている。
④英作文
- 記述式の和文英訳(書き出しあるいは後続節指定)が出題。
難易度
- 標準的な問題がほとんど。
- 例年、文法・語彙・構文の問題は難度にややばらつきがみられるので、基本的な問題とやや難度の高い問題を見分ける判断力や、工夫を凝らした問題に物怖じせず対処する力を、できるだけ多くの問題をこなすことによって培いたい。
対策
①読解力の養成
- 語彙力・文法力の基礎を固めた上で、多様なテーマの英文(300~500語程度の評論やエッセーなど)をできるだけ多く読み、パラグラフ単位で英文の内容を把握する練習をしておこう。
- 読み慣れないうちは丁寧に文構造を確認しながら読む、精読から始めよう。時間はかかるが、精読の訓練を積むことで正確に速く読む力が身につき、さらに英文和訳対策にもなる。
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※入試で頻出の構文を説明している英文解釈の参考書を1冊仕上げておくとよい
- 記述問題を含む読解問題集を使って、読解力とともに解答作成力(表現力)も身につけておこう。
- 長文問題の形式は多岐にわたっており、近年は文法・構文力を問う問題の比重も大きい。他学部の問題を含めさまざまな大学の過去問を解き、どんな形式の問題が出題されても実力が発揮できるように十分に演習を重ねておこう。
②語彙力の増強
- 一度読んだ英文の中で意味・用法がわからなかった単語・熟語を、英文を読みながらその中で意味を把握し、覚え直す。
- 未知の単語の意味を文脈から類推する力をつける。入試では、どれほど頑張って学習しても、未知の単語に出合わずにすむということはほとんどない。単語の意味を類推する力も、ある意味では大切な語彙力といえる。
- さらに確認のため、単語・熟語集を利用し、頻出語句をチェックして知識を補い、語彙力増強に万全を期そう。
③会話表現に慣れる:日常会話レベルの表現は必ず覚えておこう。
- 受験参考書にとどまらず、英検用(2級、準1級レベル)の問題集など多方面の教材を利用し、できるだけ多くの表現に触れておこう。
④英作文力の養成
- 文法のポイントを意識して文法書の基本例文を文単位で覚える。
- 英作文の解答作成において、ことさら難解な英文を使う必要はない。設問の意図を的確につかみ、ふさわしい構文を当てはめて、平易でかつ英語らしい表現ができるかどうかがポイント。
- 文法・構文・語彙の基本的な知識を固めた上で、基礎~応用程度の問題集で演習を重ねること。
- 時制や名詞の単数複数の区別、冠詞などに気を配り、ケアレスミスをしないよう気をつけることが大切。