
傾向と対策(一般選抜)
2023年度までの一般選抜の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
長文読解中心の正統派 読解力と語彙力がキーポイント
出題形式 | 例年、大問5題。小問数は49問(読解問題2題、会話文問題1題、文法・語彙問題2題) |
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試験時間 | 80分 |
解答形式 | すべてマークシート方式 |
出題内容
①長文読解問題:大問〔1〕〔2〕
- 論説文が中心。具体的で身近な親しみやすい話題が取り上げられ、主に環境、社会問題、認知科学、人間心理といった分野から出題。分量も、入試の読解問題として標準的。ただし、選択肢はすべて英語。
- 〔1〕は内容理解中心であるが、内容真偽問題には、通常とは異なり、「どちらとも判断しかねるもの」という選択肢もある。
- 〔2〕は空所補充と下線部の指示・意味内容を問う問題。
②会話文問題:大問〔3〕
- 場面設定のある対話文2種。一定の状況下で、対話の流れに沿って、適切な発言をあてはめていく空所補充形式。使われない選択肢が多数あることが大きな特徴。
③文法・語彙問題:大問〔4〕〔5〕
- 〔4〕は文法問題8問で、すべて選択肢4つの空所補充形式。
- 〔5〕は語彙問題で2部に分かれており、前半は空所補充、後半は同意語句選択で、それぞれ5問ずつ出題。
難易度
- 全体として、80分という試験時間では、読解問題の量や設問数を考えると、標準~やや難レベルと考えてよい。
- 読解問題の英文は、ほぼ標準的なレベルであり、語句注も多く、難解な構文などは含まれない。設問も内容真偽問題を含めてごく標準的な難易度。
- 会話文問題は、やや易~標準レベル。
- 文法・語彙問題は、標準~やや難レベル。
対策
①読解問題で着実に得点できる英語力を養うことが肝心
- 内容理解中心の設問であるし、〔1〕の内容説明をはじめとして、選択肢はすべて英語なので、読みこなさなければならない英文量はかなり多い。
- 十分な基礎力がついたら、標準レベルの問題集(問題文800語程度が望ましい)を使って、「内容理解力」を鍛えよう。
- 問題の答え合わせで終わらずに、「構文・文法」的な理解を深め、「単語・熟語」までしっかり習得するように学習を進めるのがポイント。
- 指示語の内容は、読解のキーポイント。「論旨」が把握できているか(本文が何を言おうとしているのか)を常に意識しよう。
- 内容真偽問題は立命館大学独特の形式なので、過去の出題例になるべくたくさんあたって、十分練習しておこう。
②会話文問題対策
- まず教科書レベルの定型表現をしっかり身につけよう。会話が長くなると、省略や代用表現が出てきやすい。そうした約束ごとを意識的に学ぶことが大切。
- 会話の流れをつかむ問題に関しては、話題をしっかりつかみ、その展開を的確にとらえる練習をしよう。
③文法力の養成
- 基礎的文法力は、読解力の基礎をなすので、十分な時間をかけて習得し、構文の基礎となる重要文法項目、とりわけ準動詞、関係詞、比較などは、特に力を入れて学習しておこう。
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※文法項目を体系的に学べる参考書を、必ず1冊仕上げよう。
- 読解問題にたっぷり時間がかけられるように、文法問題に対して「反射的に」対応できるレベルまで達してほしい。そのためには、文法の問題集(文法項目別になっているものを選ぼう)を使って、しっかりと反復練習することが大切。「毎週20題」を最低レベルの目標にしよう。
④語彙力の養成
- 必要な語彙レベルに達しているかどうかを見分けるには、過去の入試の設問の語彙を見ればよい。設問に使われる単語に知らないものがないというのが、最終的な目標レベル。
- 自分の気に入った単語集・熟語集などを使って、まず標準レベルを確実にクリアしよう。