![熊本大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!](https://akahon.net/blog_thumbnail/76/熊本大学.png)
傾向と対策(前期日程)
2023年度までの前期日程の入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
英語と日本語、両方の記述力が問われる
出題形式 | 例年、大問4題(読解問題2題、英作文問題1題、会話文問題1題)が出題されていたが、2023年度は大問4題に変化はないが、読解問題3題、英作文問題1題となって、会話文問題がなくなった。 |
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試験時間 | 120分 |
解答形式 | 記述式中心で選択式もある。 |
出題の特徴
読解問題 ※2023年度は〔1〕〔2〕〔4〕が読解問題、〔3〕が英作文問題
- 〔1〕〔2〕ともに、内容説明を中心とした出題で、英文和訳は比較的少なめ。英文量は多めで、テーマに関しては、1題は理系・自然科学系、もう1題が文系・社会科学系であることが多い。
- 〔1〕は日本語の問いに日本語で答える形が中心。〔2〕は英語の問いに英語で答える形式であり、10〜30語程度の英文での解答を含むことが多い。
- 〔4〕は空所補充のみの問題で、例年は会話文として出題されていた。
英作文問題
- 英文で前提となる情報とそれをもとにした質問が与えられ、それらに対する自らの意見を論述するという形式。
- 分量は、例年は80語以内であるが、2022年度は100語以内であった。
難易度
- 全体として、標準〜やや難レベルの出題。
- 読解問題〔1〕〔2〕の英文自体は、ほぼ標準的なレベル。しかし、英文量・解答量ともに相当多い。設問形式はオーソドックスであるが、英語で答える形式に関しては準備が不可欠であり、その点で標準レベルをやや上回るといえる。
- 英作文問題は、語数は標準的で取り組みやすい設定となっており標準レベルといえる。
対策
①読解問題対策:第一目標として2題の読解問題で着実に得点できる英語力を養うこと!
- 普段から訳文を書く練習を繰り返し、練習問題を使って、「理由」を説明したり、「内容」を具体化したりする練習も十分積んでおく。
- さらに、それを英文で書けばどうなるかと考えてみると、英語で解答する問題のよい練習となる。
- 読解力養成に不可欠な語彙・文法力も十分に鍛えておくこと。
②英作文対策:英作文の基礎力をつけるには、例文学習が一番の早道!
- 基本例文集を1冊用意し、そこに出てくる例文は残らず暗唱する、ということを学習の基本としよう。
- 文法項目順に整理してある例文集だと、文法力強化と並行して学習を進められるので効率がよい。
- 一定のテーマに関して、意見をまとめる練習をする。日本語でよいので、あるテーマについての自分の意見と理由を2,3パターン述べる練習をしておく。
- 基礎力が十分ついたら、市販の自由英作文参考書などから自分の練習したいテーマを見つけて答案を書き上げ、先生に添削してもらう。
③口語文対策:〔4〕では、例年空所補充形式で出題
- 文意、論旨をつかむ練習、文法・語彙的な知識で正解を導く練習、いずれも必要である。
- 似たような形式の設問を探して取り組んだり、長文を用いた読解問題の空所補充問題だけを解いたり、といった工夫をして学習を進めたい。