
傾向と対策(一般選抜前期日程)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
読解問題と英作文の2本立て 外国語学部はテーマ英作文も
出題形式 | 〔前期日程:外国語学部〕大問数5題(読解問題2題、英作文3題)。
〔前期日程:経済学部〕大問数4題(読解問題2題、英作文2題)。 |
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試験時間 | 100分 |
解答形式 | 〔外国語学部〕全問記述式。〔経済学部〕ほとんどの問題が記述式。 |
出題内容
①外国語学部
- 読解問題〔1〕は、設問も英語で書かれており、日本語で答えるものと英語で答えるものが混在している。最後の設問では、自分の考えを英語で書かせる自由英作文が出題。例年〔2〕では、200字の要約問題が出題されている。
- 英作文は、和文英訳が2題とテーマ英作文が1題出題。記述量が多い。2024年度は100語程度。
②経済学部
- 読解問題は、専門用語を多く含むレベルの高い英文が出されることもある。2023年度までは、英文和訳、内容説明、空所補充が中心であったが、2024年度は、省略語句、語意といったこれまで出題されていなかった問題も出された。
- 英作文は、和文英訳が例年通り2題出題。
難易度
- 英文素材や試験時間から考えると、難度はかなり高いといえる。
- かなり長い英文を素早く正確に読み取る力はいうまでもなく、英語・日本語両方の表現力も必要である。記述式が中心で、あいまいな理解や知識では満足な答案は書けないだろう。
- 論述問題やテーマ英作文に十分な時間を使えるよう、時間配分に気をつけよう。
対策
①読解力
- 例年の出題内容を念頭においた上で、実戦的な長文読解力の養成に力を入れること。
- 英字新聞や雑誌からの英文など、出題英文は論文調のものが多いので、教科書や長文問題集の中から論文調のものや時事的題材を扱ったものを選んで読解練習をしておこう。
- 下線部和訳の問題は、文構造を正しく捉え、修飾関係も把握し、語彙力が十分であったとしても、不自然な訳になることがある。前後の文脈を理解した上で意訳することも必要である。
- 英文の速読速解力のトレーニングも大切。
- 長文読解についての具体的な方法としては、先に設問に目を通し、問われる内容を把握しておく。設問に関わる内容が本文に出てきたら、その段落の最後まで読んでから解答を作成するとよい。
- 各段落の主旨、段落と段落の関係、さらに英文全体の主題などをよく考えながら読むようにすること。
- 解答作成が終わったら、次は辞書や参考書を用いてわからなかった語句などを中心に納得のいくまで調べ、理解を深めながら精読を行う。最後は解説・解答を見て自分の答えを添削し、英文全体のより正確な理解に努めること。
☞オススメ参考書『ディスコースマーカー 英文読解』(Z会)
過去問をやみくもに解くのではなく、英文の読み方を学習してから取り組むとよい。
②表現力
- 日本語の表現力は、和訳したり英文の内容について日本語で論述したりする場合に重要になってくる。
- 普段から日本語の文章をできるだけ多く、幅広い分野にわたって読みながら、日本語に対するセンスを磨いておくことも大切。
- 一定の長さの英文の内容を指定字数内で要約するためにも、日本語の論述力は重要。読み取った内容を整理し、簡潔な日本語でまとめる練習もしておこう。
- 英作文の力も要求される。こなれた日本文の英訳では、日本文を読み換えて英訳しやすくするテクニックが重要。
- まずは、教科書を利用してしっかりした基礎を築くことから始めよう。「論理・表現」などの教科書の基本例文の中から重要な文法事項や慣用表現を含む文を抜き出して、徹底的に暗記してしまうこと。
- 可能ならば、定期的に自身の答案を先生などに添削してもらおう。
☞オススメ参考書『ドラゴン・イングリッシュ必修英文法100』『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』(いずれも講談社)、『大学入試 英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)
③文法力:英文読解と英作文に役立つ文法を身につけることが大切。
- 早い段階で、標準レベルの文法問題集を解き、英作文と読解の土台となる文法力をつけておこう。
- 解説を見てもわからない場合に備えて、索引が豊富で詳しい参考書を用意して、長文読解や英作文の練習を行う際に生じた疑問点は必ず調べる習慣をつけておこう。
☞オススメ参考書『頻出英文法・語法問題1000』『英文法ファイナル問題集 標準編』(いずれも桐原書店)、『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
④語彙力
- 記述式の設問が多いので、読解・英作文ともに語彙力がないと歯が立たない。読解問題に取り組む前に、最低限の語彙力がなければ読むことすら難しい。
☞オススメ参考書『英単語クリティカルプラス』『解体英熟語』(いずれもZ 会)
単語帳・熟語帳を利用して覚えていこう。