
傾向と対策
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
読解問題がカギ、時間との勝負!
出題形式 | 【学校推薦型選抜:適性検査Ⅰ】
大問 8 題(読解問題 3 題、文法・語彙問題 4 題、会話文問題 1 題) 【一般選抜A方式】 大問 8 題(読解問題 3 題、文法・語彙問題 3 題、会話文問題 2 題) 【一般選抜M 3 ・M 2 方式】 大問 7 題(読解問題 3 題、文法・語彙問題 2 題、会話文問題 2 題) ※学校推薦型選抜と一般選抜A方式では、上記に加えてリスニング試験あり |
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試験時間 | 【学校推薦型選抜】60 分、リスニング 35 分(解答時間は 15 分)
【一般選抜】90 分、リスニング 40 分(解答時間は 20 分)※A方式のみ |
解答形式 | 設問は大部分が四者択一のマークシート方式であるが、一部記述式
一般選抜の一部は設問文が英文 |
出題内容:学校推薦型選抜・一般選抜ともに読解問題が中心
①学校推薦型選抜
- 英文で書かれた計算問題が出題されている。
- 読解問題の英文の内容は、多様ではあるが難しいトピックは出題されていない。
- 例年、日本語のことわざや熟語、慣用表現と同じ意味の英文を選択するものも出題されている。
- 2023・2024 年度のリスニングは、長めの文が 5〜 6 問、 2人の対話が 4〜5 問放送され、各問題の後に質問が読まれるという形式。
②一般選抜A方式
- 文法・語彙問題で英文から英文への書き換えが空所補充形式で出題されている。
- 読解問題では文学作品をもとにした和文を参考にしながらの英文の空所補充が特徴的。
- 2023・2024 年度のリスニングは、長めの文が 8 問、 2 人の対話が 7 問放送され、各問題の後に質問が読まれるという形式。
③共通事項
- ここ数年出題内容に大きな変化はない。
- 限られた時間内でいかに英文を正確に読み進めることができるかが合否のカギ。
- 2023・2024 年度のリスニングは、流れる英文自体は日常的で平易な内容で、音声は1 回のみ。
難易度:全体的にみて、標準よりやや難
- 学校推薦型選抜・一般選抜ともに問題の量が多いので時間配分には注意。
- 特に読解問題は、分量が多く内容も幅広く、英文自体も標準よりは難度が高い。
- 一般選抜の文法・語彙問題の誤り指摘問題では、正確な知識が要求される。
- 一般選抜の会話文問題の不適切文選択の問題は、通常の出題形式より難度が高い。
対策
①読解問題:速読力の養成と語彙の増強
- 読解問題がスムーズに解けるかどうかで合否が決まる。
- 設問中心に読み進めていく速読力が必要。
- 内容説明の選択肢は、本文を読む前に正答の候補をしぼるとよい。
- 過去問による演習が必須。
- 速読力の養成にはパラグラフリーディングやスキャニングが有効。
- 演習の際、一度目の通読時には未知の語にマーカーで印を付け、設問を解いてから辞書で調べ、時々復習をしてチェックする。
②文法・語法・語彙問題
- 学校の文法テキストなどで文法の基本を押さえておく。
- あらゆる機会をとらえて語彙力の養成につとめること。
- 一般選抜A方式では、語頭文字指定で単語のスペルを書く問題があるので、単語をきちんと書けるようにしておくこと。
☞オススメ参考書『速読英単語 入門編』『速読英単語 必修編』(ともにZ会)
③語句整序問題
- どの試験でも例年、語句整序問題が出題されている。
- 対照する和文が示されているので、まずどの部分の英文が欠けているのかを探し、次に与えられている語句を参考にその箇所に対応するイディオム、構文を考えていくのがよい。
- 構文・熟語の知識で十分解けるものなので、基本的な構文と熟語を覚えておく。
- 参考書を使って、繰り返し手書きして暗記することがおすすめの学習方法。
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④リスニング
- 必要な情報を一度で聞き取る必要がある。
- 英文が流れ始める前に選択肢に目を通し、質問の内容を予想しておくのがよい。
- 解答スピードも求められるため、読解において速読の力を高めておくのも効果的。
☞オススメ参考書『大学入試 絶対できる英語リスニング』(教学社)