
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
情報工・理工・薬学部:読解、文法・語彙からなる総合問題
農学部:読解問題の中で文法や内容理解が問われる
出題形式 | 〔情報工・理工学部〕大問5題(読解3題、文法・語彙2題)。
〔農学部〕大問4題(読解4題)。 〔薬学部〕大問7題(読解2題、文法・語彙4題、会話文1題)。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | マーク式と記述式の併用であったが、2025年度はいずれの学部も全問マーク式問題に解答形式が変更される予定。 |
出題内容
①情報工・理工学部:
- 読解問題は、400〜700語程度の長文が2題と100語あまりの空所補充問題が1題出題。
- 2題の長文は、空所補充、同意表現など文法事項や語彙に関する問題と、読解内容を問うものの両方が例年みられる。英文のテーマは多岐にわたる。
- 文法・語彙問題は、空所補充が出題。
②農学部:大問4題がすべて読解問題。
- 〔1〕2024年度は100〜200語程度の英文が4問。〔2〕約100〜140語の英文が5問。〔3〕250語程度の英文が2問。〔4〕約240語の英文が1問出題。
- 全体的に、英文の量はかなり多い。各大問の中で、語句の空所補充、誤り指摘、文の空所補充、内容説明が出題。
③薬学部
- 読解問題は、2024年度は、750語程度と1,100語あまりの長文が2題出題。読解内容を問う設問が中心。
- 文法・語彙問題は、選択式の空所補充や語句整序、あるいは適する語を正しい形にして記述する問題や、与えられた2文が同じ意味になるよう空所に適切な語を補う問題も出題。
難易度
- いずれの学部も読解問題の英文は語彙・構文、内容とも標準かやや難で、ほとんどの設問は容易である。文法・語彙問題も易しいものがほとんどである。
- 試験時間60分に対して分量が多いので、時間配分に気をつけなければならない。
対策
①語彙力の養成
- 系統的に英文のテーマを選んで学習することが大切。その際、キーワードとなる単語をテーマ別に整理すると効果的である。
- 自然科学系では、動植物の生態や地球環境、エネルギー問題、医学・生理学、健康問題などに関する英文を重点的に学習しておくとよい。
- 人文科学系では、言語・コミュニケーションや教育、社会生活に関する英文を学習しておくとよい。
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②実戦的読解問題対策
- 速読力の養成
- まず手早く本文全体の大意を把握し、後は直接設問にあたるのがよい。その際には、パラグラフリーディングが有効である。
- 内容真偽問題などの本文全体に対する設問に対しては、スキャニングが有効。これは設問中の特定の語だけに注目して文の意味は考えずにできるだけ速く読むことである。
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- 内容説明問題対策
- 下線部に対する内容説明を求められる問題の場合、ほとんどは後続の文が参照箇所となる。読者にとって未知あるいは難解と思われる語句や、故意に目新しい表現を用いる場合、その後にわかりやすい説明を続けるのが常道であるからだ。
- ただし、指示語(it、this、the など)がある場合は、前述の文や語句が参照箇所となる。
- 内容真偽問題対策
- 上記のパラグラフリーディングや、それまでの設問の解答で参照した文から、あるいは常識に照らした判断から、明らかに「偽」と推測できる選択肢がいくつかあるものである。できるだけ正答候補を絞ってから上記のスキャニングなどで本文にあたるのがよい。
③文法力の養成:基本的な文法事項をマスターしよう。
- 出題されることが多い文法項目は、時制(特に現在完了)、仮定法、準動詞、関係詞、比較、間接疑問文、第5文型(特に使役動詞・知覚動詞)など。
- 文法の知識は読解問題においても得点源になるので、重点的に取り組もう。
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④過去問による演習
- 長文読解問題は、英文の量が多いので、時間配分に注意しながら設問中心に読み解く必要がある。
- 文法・語彙問題は、ほとんどが基礎レベルで量も少ないので、高度な問題集にあたる必要はない。
- 長文読解、文法・語彙問題ともに、まずは参考書や問題集でしっかり復習し、仕上げに本書による演習と解説の熟読によってポイントを理解することが有効な対策となるだろう。