
傾向と対策(一般入試)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
正確かつ柔軟な速読速解力を問う良問
出題形式 | 〔外国語学部〈英米を除く〉〕大問数4題。
〔理工学部〕大問数5題。 〔人文・経済・経営学部〕大問数6題。 出題内容は、読解、文法・語彙、会話文などで学部により構成が異なる。外国語学部はリスニングも課される。 |
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試験時間 | 〔理工学部〕60分、〔理工学部以外〕90分。 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①読解問題
- 英文のレベルとしては標準的で、テーマは歴史・文化・社会問題などさまざま。
- 〔2〕は分量が多く、総合的な読解力が試される。ほかは比較的短い英文で、設問は空所補充のみ。
②文法・語彙問題
- 例年、〔1〕で空所補充による短文の完成が20問出され、標準的な文法・語法・イディオムについて問われている。
- 人文・経済・経営・理工学部では、4択から選択する形式で誤り指摘が出題。
③会話文問題
- 空所補充によって会話を完成させる形式。
④リスニング問題(外国語学部で出題):3セクション構成。
- 短い会話や英文とそれに関する質問を聞き取って、最適な答えを選ぶ問題。
- 長めの会話や英文を聞いて、印刷された質問に対する最適な答えを選ぶ問題。
- 長めの会話や英文を聞いて、印刷された英文の内容に関する正誤をTRUE/FALSEで答える問題。
難易度
- 全体的にみて標準的な問題。
- 出題の中心をなす長文は読みやすい英文で、設問も素直に英文が読めれば対応できるものである。しかし、読むべき英文の量が比較的多く、速読速解の訓練をしていなければ時間的に厳しい。
- 外国語学部のリスニング問題は、放送される英文が相当な量であり、設問数もかなりの数なので、集中力の勝負となる。リスニング問題としての難度はやや高めといえるだろう。
対策
①速読速解力の養成
- 地道に基礎的な英語力の習得に努めること。授業を十分に活用するためにも、教科書などの教材の予習には十分な時間をかけること。
- 予習では、辞書を丹念に引き、構文・文法事項にも気をつけながら精読したい。基本単語の意味や用法にも習熟するようにしよう。
- 授業の後のまとめとして、予習と授業で得た知識を前提にして教科書の速読をしてみよう。
- さまざまな分野の英文に親しむこと。その分野特有の用語や表現などを整理・習得して、幅広く知識を身につけよう。
☞オススメ参考書『大学入試 全レベル問題集 英語長文 3 私大標準レベル』(旺文社)
正しい選択肢の選び方を実戦で学ぶのも効果的。
②文法・語彙の習熟
- 標準的な文法・語彙問題が例年出題されているので、日頃の学習に際しても、こまめにチェックし、正確な知識を身につけておこう。
- 単語は、表面的な意味や綴りを暗記するだけではなく、関連項目(派生語や特殊用法など)についても注意を払っておくことが必要。また、重要イディオムや相関語句などは短文で覚えていくようにしよう。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)、『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)の「文法」「語法」を集中的に学習すれば、実戦力もアップするだろう。
③リスニング対策
- CDなどの音声教材つきのオーラル問題集を1冊仕上げるとよい。またNHKなどのラジオ放送を利用するのもよい。
- 音声をただ聞き流すのではなく、ディクテーションやシャドーイングを通して、聞き取れない箇所の分析をしてみよう。少しずつでも、毎日英語に親しむことが大切。
- 過去の問題に取り組むことによって問題の傾向やレベルを把握し、同等のリスニング問題で練習して慣れておこう。南山大学のホームページに過年度のリスニング音声が掲載されているので、活用しよう。
☞オススメ参考書『大学入試 絶対できる英語リスニング』(教学社)、『大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール』(KADOKAWA)