
傾向と対策(一般入試)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2023~2024年度の分析
文法から読解まで総合的な英語力が必要
出題形式 | 〔外国語学部〈英米〉・国際教養学部〕
大問数4題(読解問題2題、文法・語彙問題1題、リスニング問題1題)、解答個数70個程度(うちリスニング25個程度)。 〔法学部・総合政策学部〕 大問数6題(読解問題3題、文法・語彙問題2題、会話文問題1題)、解答個数65〜70個程度。 |
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試験時間 | いずれの学部も90分。 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①長文読解問題
- テーマは、歴史・文化・科学などさまざまだが、食事などの日常にかかわるものや人物、歴史上の事件・出来事を取り上げた英文が比較的多い。設問は、内容理解を問うものが中心。
- 長文読解問題に加えて、短めの英文を使って空所補充をさせる読解問題も例年出題されているが、語彙や文法・語法を問うものが中心である。
②文法・語彙問題
- 短文の空所補充が必ず20問出題されているほか、誤り指摘が、法学部と総合政策学部で出題。
③リスニング問題(外国語学部と国際教養学部で出題):3セクション構成。
- (A)短い会話とそれに関する質問を聞き取って最適な答えを選ぶ問題。
- (B)長めの会話や英文を聞いて印刷された質問に対する最適な答えを選ぶ問題。
- (C)長めの会話や英文を聞いて印刷された短文の正誤を答える問題。
難易度
- 長文読解問題の英文は短いセンテンス中心のおおむね読みやすいもので、設問も英文の流れに沿った無理のないものである。短めの読解問題や文法・語彙問題、会話文問題も含めて、難易度は標準的といえる。
- リスニング問題は、放送される英文が相当な量であり、設問数もかなりの数なので、集中力の勝負となる。リスニング問題としての難度はやや高めといえる。
対策
①速読力を身につける
- 長文読解問題は、少なくとも2種類の長文を読まなければならず相当な分量である。日頃からさまざまなジャンルの英文を、ある程度の速度(目安は1分間に100〜120語)で読む練習を積んでおこう。
- まずは、共通テストレベルの長文読解問題を制限時間を短めに設定して解いてみよう。レベルは徐々に上げていくとよい。その過程で、文章構成や段落構成をできるだけ意識しよう。
- 多くの段落は、総括的なことを述べたあとで具体的な例や言い換えの文が続くという構成をもつ。また、段落が変われば述べられる内容も変わる。そうした文相互・段落相互の関係を冷静に読み取る力を養っていこう。
- 段落ごとのトピックセンテンスをつかむなど、段落の要旨を意識することが大切である。
- 指示代名詞や人称代名詞もおろそかにせず、それが何を指しているのか、誰のことなのかを丁寧に、かつ正確に読むように心がけよう。
②語彙力と文法の知識をしっかり定着させよう
- 文法・語彙問題に出題される単語・語法や文法事項は、多くが標準的なものなので、市販されている標準レベルの文法の問題集を数冊仕上げれば対応できるだろう。
- 特に動詞・形容詞・名詞などの「語法」に関する問題が多いので、入手した問題集を徹底的にやり込むのがよい。その際「誤答選択肢がなぜ正答にならないのか」という検討も行うとなおよい。
- 単語・連語に関しては普段から単語集を利用してさまざまな単語や表現に親しむとともに、英文を読んでいるときにわからなかった単語やイディオムをまとめて自分で単語集を作っていくと効果は倍増する。
- 選択肢に類義語が入っていることもあるため、各単語に1つの日本語訳を対応させて覚えるのではなく、どのようなニュアンスで用いられるのかも同時に理解しておこう。
③リスニング対策
- CDなどの音声教材つきのリスニング用問題集を数冊仕上げるとよい。また、NHKなどのラジオ放送を利用するのもよい。
- 音声をただ聞き流すのではなく、ディクテーションやシャドーイングを通して、聞き取れない箇所の分析をするとよい。少しずつでも、毎日英語に親しむことが大切。
- 一度しか放送されないうえ、放送される英文や、解答用の選択肢の英文の中には、必ずしも簡単とは言い切れないものも含まれている。
- 過去の問題に取り組むことによって問題の傾向やレベルを把握し、そのレベルに合ったリスニング問題で練習して慣れておこう。南山大学のホームページに過年度のリスニング音声が公開されているので、活用しよう。
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