受験応援レシピ 集中力の維持や体調管理において、食事は重要な役割を担います。万全の体調で受験期を乗り切るために、食事にも気を配ってみませんか?簡単に短時間で作れるレシピばかりなので、受験生の皆さんもぜひ作ってみてください。)

レシピ監修・解説執筆 同志社女子大学 生活科学部 食物栄養科学科 准教授 村上恵先生 レシピ作成 同志社女子大学 食物研究会

夜食にぴったり!アジア風にゅうめん

夜遅くまで勉強をしていると、小腹が空くことってありませんか? そんなときにぴったりの、おなかに優しい夜食を紹介します。

〈栄養成分〉
  • エネルギー
    281kcal
  • 脂質
    2.4g
  • カルシウム
    41mg
  • たんぱく質
    21.6g
  • 炭水化物
    40.5g
  • 食塩相当量
    4.4g

材料(1人分)

  • そうめん
    一束
  • 鶏ささみ
    50g
  • 酒(ささみ用)
    小さじ2
  • もやし
    80g
  • 350cc
  • 中華スープの素
    大さじ1/2(6g)

    (ウェイパーや鶏ガラスープの素など)

  • こしょう
    少々
  • ネギ
    適量
  • いりごま
    少々

作り方

  • 鶏ささみに酒をふり、1~2分電子レンジにかけ、細かく裂いておく。ネギは小口切りにしておく。
  • 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら、鶏ささみ、中華スープの素、こしょうを加える。
  • 2の味が整ったらそうめんを入れ、そうめんが好みのゆで具合になったら、もやしを加えてさっと煮て、器に盛る。
  • ネギといりごまをふりかけて完成。
  • もう少ししっかり食べたい!というときは、そうめんの代わりにごはんや冷凍うどんを入れてもいいですよ。溶き卵を入れてかきたま風にするのもオススメです。

夜食は三食とは別に食べることになりますから、エネルギーはだいたい200kcal程度で、胃に負担をかけない消化のよい食べ物を選びましょう。

そうめんは煮込むことでやわらかくなり、消化がよくなります。そうめんの主な栄養成分は炭水化物なので、エネルギー源となります。具材に使う鶏のささみは良質のたんぱく質を含みます。酒をふってレンジで加熱すると、アルコールによってやわらかく仕上がりますよ。ネギには独特のにおい成分である硫化アリルが含まれていて、胃液の分泌をよくすると言われています。もやしは「か弱い」イメージですが、ビタミンCやB群、ミネラルなどを含むすぐれものです。最後に加えることで火の通しすぎを避け、食感を残しましょう。スープには和風だしではなく中華スープを使うことで、アレンジのきいた「アジア風」のにゅうめんになりますよ。

プロフィール

村上 恵 むらかみ めぐみ
同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科准教授。管理栄養士。奈良女子大学大学院家政学研究科修了。博士(学術)。2004年近畿大学農学部食品栄養学科講師、2008年から現職。専門は調理科学で、食品の成分(機能性)を損なわない調理法などについて研究している。
食物研究会 しょくもつけんきゅうかい
「食」に関して学ぶことを目的とする同志社女子大学公認クラブ。部員数は53名。発足は1966年。京都の老舗料亭の継承者らを講師としてお招きする「おばんざい講習会」や工場見学など、食にまつわる幅広い活動をしている。その独創的な取り組みは、2013年に京都学生祭典で行われた「“きょう”の食グランプリ」優勝をもたらした。