受験応援レシピ 集中力の維持や体調管理において、食事は重要な役割を担います。万全の体調で受験期を乗り切るために、食事にも気を配ってみませんか?簡単に短時間で作れるレシピばかりなので、受験生の皆さんもぜひ作ってみてください。)

レシピ監修・解説執筆 同志社女子大学 生活科学部 食物栄養科学科 准教授 村上恵先生 レシピ作成 同志社女子大学 食物研究会

心身に栄養補給!ストレスに負けないごはん

受験生はストレスを受けることが多いものです。ストレスによって消費される栄養分をしっかり補給し、強い心と体を作るための献立を紹介します。

レシピ1:ひじきの炊き込みごはん

〈栄養成分〉

  • エネルギー
    431kcal
  • 脂質
    7.2g
  • カルシウム
    89mg
  • ビタミンC
    2mg
  • 食塩相当量
    1.9g
  • たんぱく質
    15.9g
  • 炭水化物
    70.4g
  • 2.8mg
  • ビタミンB1
    0.12mg

材料(4人分)

  • 2合
  • 昆布(5cm角)
    1枚
  • 360〜400cc
  • 鶏もも肉
    150g
  • ★しょうゆ
    小さじ1
  • ★酒
    小さじ1
  • ひじき(乾物)
    8g
  • 油揚げ
    1枚
  • にんじん
    60g
  • しょうゆ
    大さじ2
  • 大さじ2

作り方

  • 米は、炊く30分~1時間前に洗い、ザルにあげる。炊飯器に洗った米と昆布を入れ、水を炊飯器の2合の目盛線まで注ぐ。
  • 鶏もも肉は1cm角に切り、★を揉み込んで下味をつける。
  • ひじきはさっと洗って水で戻す。長ひじきは3cm程度に切る。芽ひじきは切らずにそのまま使う。
  • 油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、2cm程度の短冊切りにする。
  • にんじんは2cm程度の長さの細切りにする。
  • 1にしょうゆと酒を加えて混ぜる。2~5をのせ、表面を平らにして、通常の白米モードで炊飯する。
  • 炊き上がったら昆布を取り出し、混ぜる。

私たちの身体はストレスを受けると、エネルギーの消費量が上がり、たんぱく質やビタミンB群、ビタミンCなどの栄養分も消費されます。「ひじきの炊き込みごはん」では、まずはごはんでエネルギーを補給。さらに、鶏肉でたんぱく質やビタミンB1を補います。ビタミンB1は食べ物をエネルギーに変えるときに必要とされるビタミンです。鶏肉ではもも肉に多く含まれています。ひじきはカルシウムやマグネシウムを豊富に含んでいます。カルシウムには神経の興奮を抑えるはたらきがあり、マグネシウムは体内でのたんぱく質の合成に関与しています。

レシピ2:フルーツサラダ

〈栄養成分〉

  • エネルギー
    147kcal
  • 脂質
    8.2g
  • カルシウム
    72mg
  • ビタミンC
    66mg
  • 食塩相当量
    0.2g
  • たんぱく質
    2.1g
  • 炭水化物
    18.2g
  • 1.1mg
  • ビタミンB1
    0.08mg

材料(4人分)

  • いちご
    10個
  • りんご
    1/2個
  • キウイフルーツ
    2個
  • サニーレタス
    6枚
  • ヨーグルト
    60g
  • マヨネーズ
    40g

作り方

  • ヨーグルトとマヨネーズを混ぜてソースを作る。
  • いちご、りんご、キウイフルーツを1cm角に切り、1に加えて和える。
  • サニーレタスを食べやすい大きさにちぎって皿に敷き、2を盛りつける。

「フルーツサラダ」では、ビタミンCを多く含む果物を使用しています。ビタミンCは体内でストレスに対抗するホルモンを作るときに利用されます。今回は、いちご、りんご、キウイフルーツを使用していますが、バナナや柿、黄桃缶でもかまいません。ヨーグルトとマヨネーズを混ぜることで、さっぱりとしたソースに仕上がります。

プラス1品 簡単すまし汁 とろろ昆布ひとつまみ(約3g)、梅干し1個、小口切りにしたネギひとつまみ、しょうゆ適量をお椀に入れ、お湯を注いだら完成!

プロフィール

村上 恵 むらかみ めぐみ
同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科准教授。管理栄養士。奈良女子大学大学院家政学研究科修了。博士(学術)。2004年近畿大学農学部食品栄養学科講師、2008年から現職。専門は調理科学で、食品の成分(機能性)を損なわない調理法などについて研究している。
食物研究会 しょくもつけんきゅうかい
「食」に関して学ぶことを目的とする同志社女子大学公認クラブ。部員数は53名。発足は1966年。京都の老舗料亭の継承者らを講師としてお招きする「おばんざい講習会」や工場見学など、食にまつわる幅広い活動をしている。その独創的な取り組みは、2013年に京都学生祭典で行われた「“きょう”の食グランプリ」優勝をもたらした。