
傾向と対策
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2024年度の分析(学校推薦型は2021~2024年度)
読解、文法・語彙、発音の出題
出題形式 | 〔推薦〕大問数4題(読解1題、文法・語彙2題、発音1題)。
〔系統別〕大問数5題(読解2題、文法・語彙2題、発音1題)。 |
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試験時間 | 〔推薦〕2科目で60分 〔系統別〕70分 |
解答形式 | 〔推薦〕すべて選択式。
〔系統別〕〔1〕の英文和訳が記述式で、その他はすべて選択式。 |
出題内容
①推薦
- 読解問題は、空所補充で、読解英文は比較的平易。選択肢の英文もある程度の長さがあり、それぞれは明らかに異なるものばかりなので、文意が正確に把握できていれば容易に解答できるだろう。
- 文法・語彙問題は、短文の空所補充と語句整序が出題。基礎的文法力と熟語・慣用表現の知識が試される。
- 発音問題は、第一アクセントがある音節の母音の異同が出題。
②系統別
- 読解問題は、およそ1パラグラフ分の英文中の下線部和訳と、長文の内容真偽が出題。英文は概して標準的なものであるが、選択肢の細かな点まで精読しないと思わぬミスを犯しやすい。
- 文法・語彙問題は、短文の空所補充と語句整序が出題。基礎的文法力と熟語・慣用表現の知識が試される。
- 発音問題は、第一アクセントがある音節の母音の異同が出題。
難易度
〔推薦〕
- 長文読解問題は、標準的。英文の主題をつかんで、早く流れに乗ることが重要。
- 文法・語彙問題は、入試頻出事項が多く、発音問題は基本的なものが中心。
- 約30分で4題を解かなければならないので、時間配分に注意が必要である。
〔系統別〕
- 英文和訳は、おおむね基本的な問題。長文読解問題は標準的なものが多い。選択肢には紛らわしいものがあるので、早とちりしない精読力も求められる。
- 文法・語彙問題は、入試頻出事項が多いが、盲点を突いたものも出題されることがあるので要注意。
- 発音問題は、ごく基本的なものから、ほかではあまり見ない単語まで出題されることもある。
対策
①正確な表現力をつける
- 系統別では、英文和訳は必出なので、平素から重要構文・慣用表現を含む英文の訳出練習を積んでおくこと。下線部以外の前後の文脈を十分把握した上で、それに即した解答を書くように心がけよう。
- 普段から日本語の文章にもできるだけ多く接して、主旨・主題を的確に把握する訓練を積んでおくことが大切。
②読解力を養う:段落ごとの要約と筋の流れをつかむ訓練が必須。
- 内容真偽では、正誤を判断する根拠を必ず本文中に求めて、印をつけておくとよい。
- 日頃から辞書をこまめに引き、語彙力アップを心がけること。
- 長文読解の英文は比較的取り組みやすいものが多いので、過去のセンター試験や共通テストの長文問題や、易しめの入試問題集で練習を積んでおこう。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文〔BASIC〕』(教学社)
③文法力をつける:短文の空所補充と語句整序が出題。
- かなりレベルの高い出題も見受けられるが、ここでの失点を防ぐことが肝要。
- 入試頻出の文法問題集で繰り返し演習して、重要な構文は頭にたたき込んでおこう。
☞オススメ参考書『Next Stage英文法・語法問題』(桐原書店)、『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)
④発音・アクセントを意識する:発音の異同を問う問題が出題。
- こまめに辞書を引いて確認し、声に出して、文字を音としてとらえる習慣を身につけよう。
- 第一アクセントのある音節の位置についても常に注意しておこう。
⑤英作文:語句整序問題では、文法力とともに英作文力も必要。
- まずは、教科書の基本例文を数多く暗記することから始め、熟語・慣用表現などを含む例文をできるだけ多く覚えよう。
- 次に、応用力がつくように英作文問題に数多く当たることが肝要。
⑥問題研究
- 系統別では例年、出題形式や傾向がほぼ一定しているので、過去の出題研究は必要不可欠。推薦も文法・語彙や発音の出題形式や傾向は共通しているので、系統別の過去問に当たっておくとよい。
- 問題に共通性・類似性がみられる他学部の過去問を解いておくのもよい。
☞オススメ参考書『私立医大の英語〔長文読解編〕』(教学社)
長文対策として、標準的な英文に慣れ親しんでおこう。