
傾向と対策(一般選抜前期)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2019~2024年度の分析
標準以上の文法・語彙力と、綿密な読解力をみる
出題形式 | 問題全体の構成は大問別ではなく、大まかに文法・語彙を問うセクションと読解セクションの2部構成。それぞれに任意の数の設問が付随する。設問文は全て英文。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
- 2021年度以降大問番号ではなく〔A〕~〔H〕のアルファベットが通し番号として付けられている。
①文法・語彙
- 〔A〕・〔B〕独立した文法・語彙問題で、短文の空所補充と同意表現を選ぶ問題。
- 〔C〕短めの英文の空所補充で文法・語彙を問う問題。
②読解問題
- 読解問題の1つ目の文章には〔D〕・〔E〕の設問、2つ目の文章には〔F〕・〔G〕の設問、3つ目の文章には〔H〕の設問が付随している。
- 1つ目と2つ目の英文は300〜400語程度、3つ目の英文は900〜1000語程度で、最後の英文のみ長め。
- 同意表現、内容説明、内容真偽、主題などが問われている。
難易度
- 設問文が全て英文であることから思わぬ失点をする恐れがある。問われている内容の読み間違いを防ぐためにも、着実な文法力・語彙力が必要である。
- 独立した文法・語彙問題(〔A〕~〔C〕)には難解なものも含まれており、知らなければ正答を選べない問題もある。標準的な問題や得点できるところはしっかりと落とさないようにしたい。
- 後半3つの読解問題(〔D〕~〔H〕)は難易度にばらつきがある。語彙レベルもやや高いものがあり、また内容も難しく、設問文・選択肢ともにやや難解なものも含まれている。
- 初めの独立した文法・語彙問題は5〜10分ほどで解き、短めの読解問題〔D〕~〔G〕は各10分程度、最後の長い読解問題は20分程度で解いていくといいだろう。
対策
①語彙力
- 独立した文法・語彙問題には難度の高い語彙・表現も含まれるが、まずは標準的な単語やイディオムをしっかり身につけよう。
- 特に、語形が似ていて意味の違うもの(respectful、respective、respectableなど)はちゃんと区別できるようにしよう。その上で、文法問題・読解問題問わず、普段の勉強や模試で見つけた未知の表現を1つでも多く覚えていくようにしよう。
②文法力・語法力の養成
- 関係詞や仮定法などの単元知識そのものを問う問題はあまり見られないが、本文の内容だけでなく設問文で問われている内容も正確に把握するために、一通りの文法知識は身につけておく必要がある。
- 単元別学習が終われば、英文構造解釈の練習を行っておくとよい。
③読解問題
- 設問文が全て英語であることから、純粋に読むべき英単語数は多い。難しい単語や表現が多少含まれていても、ある程度まとまった量の英文を難なく読みこなせるだけの語彙・文法・読解力を身につけよう。
- 制限時間内に読み切ることができない場合は、速読する箇所と精読する箇所のメリハリをつけて、必要な情報を素早く見つけ意味を読み取る練習をしておくとよい。段落ごとの主題や文章中での各段落の役割や段落間関係を意識して読む訓練も必要。
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④過去問の研究
- 2021年度から新形式となっているが、共通テストの対策が有効であると考えられる。共通テストは設問文も全て英語で、細かな情報の照らし合わせを丁寧に行っていく必要がある点が類似している。
- 読むべき総語数が近畿大学より圧倒的に多いので、時間配分も含め有意義な対策ができるだろう。