
傾向と対策(一般選抜試験)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2018~2024年度の分析
医学部らしいテーマの読解問題に加え会話文や語句整序など総合的な出題
出題形式 | 大問数は年度によって異なる(6、7題)。出題内容の割合は、読解問題3、4題、文法・語彙問題2、3題、会話文問題1題。解答個数は40〜50個程度。 |
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試験時間 | 70分 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①長文読解
- 英文は、自然環境や医学・医療、健康問題に関するものが多く出題。例年、〔1〕の長文読解では環境問題に関する英文が多くみられる。
- 2018年度、大気汚染
- 2019年度、山火事とヨーロッパの環境
- 2020年度、気候変動と生物多様性の保護
- 2024年度、海洋保護に関するスピーチ文
- 設問は、空所補充、同意表現、内容説明、内容真偽が中心。
②読解問題以外
- 文法・語彙問題(空所補充、語句整序)と会話文問題がよく出題。
- 日本語の文の意味を表すように空所に語句を入れて英文を完成させる問題もよくみられる。
- 過去には、計算の要素を含む短文読解が出題されたこともある。
難易度
- 全体のレベルは標準〜やや難といえる。
- 読解は語彙レベルがやや高く、〔1〕の長文読解は英文の量が多めである。読解問題の空所補充は判断に迷うものもあり、内容説明は全体の内容を適切に読み取れているかどうかが問われている。
- 文法・語彙問題は、基本的な品詞理解を問う問題が多く、難問は少ないが、その分速く解かなければ読解問題の解答時間を圧迫するので、全体として、一定の速解力が求められている。
- 出題形式が年度によって少しずつ異なっており、表面的な出題形式の違いに冷静に対応する力も必要である。
対策
①長文読解問題
- 医学・医療・健康問題をテーマとする英文がよく出題されている。
- 医系英文に頻出の単語に慣れることが大切。
- 医系テーマ以外に関しては、環境、情報技術、言語コミュニケーションなど、出題されやすいテーマに関する語彙力を高めておくことが必要。
- 設問の研究も大切。特に内容真偽の選択肢については、紛らわしいものをどのように排除するかなど、十分な練習が必要。
☞オススメ参考書『医歯薬系の英単語』(教学社)、『私立医大の英語〔長文読解編〕』(教学社)
②文法・語彙問題
- 語句整序は、日本語が与えられているが直訳ではないので、文構造をしっかり理解しなければ組み立てるのが難しい。
- 空所補充の文法問題も、品詞や文構造をしっかり理解していなければ迷う問題が多く出題されているので、過去問に挑戦して難易度を把握しておくことが大切。
☞オススメ参考書『私立医大の英語〔文法・語法編〕』(教学社)
③会話文問題
- 2021年度までの会話文問題は比較的短い内容となっていたが、2022年度以降は実質的には読解問題といえる出題内容になっている。
- 1文がかなり長くなっているものも多いので、長文読解と同様に、話者の主張に注目し、言いたいことをしっかり押さえる練習をしておこう。
☞オススメ参考書『私立医大の英語〔文法・語法編〕』
特有の表現をつかむという点で、収録されている会話表現集などを活用するのもよい。会話表現をしっかり覚えるとともに、前後関係から適切な会話表現を選ぶ力もつけておこう。