
傾向と対策(一般選抜)
2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。
【目次】
【英語】
傾向
※2020~2024年度の分析
英語の総合力を問う問題 2022年度より、二次試験でも出題
出題形式 | 【N全学統一方式(一次試験)】
大問8題(読解問題3題、文法・語彙問題4題、会話文問題1題)、解答個数41〜45個。2020・2021年度は、大問7題(読解問題3題、文法・語彙問題1題、会話文問題1題、発音問題1題) 【N全学統一方式(二次試験)】 大問3題(読解問題3題)、解答個数は30個。医学部独自の問題。 ※大問数は1題少なくなったが、出題形式・内容等は、2021年度まで実施されていた医学部A個別方式の問題とほぼ同じ。 |
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試験時間 | 60分 |
解答形式 | 全問マークシート方式。 |
出題内容
①一次試験・読解問題
- 1題が語句整序、1題が空所補充、1題が内容説明や主題などを問うもの。
②一次試験・会話文問題、文法・語彙問題
- 2020・2021年度の会話文問題と文法・語彙問題は、いずれも空所補充。
- 2022〜2024年度の会話文は、内容説明や内容真偽となり、文法・語彙では、短文の語句整序も出題された。
③一次試験・発音問題
- 第一強勢のある母音の発音や位置が問われていたが、2022年度からは出題されていない。
④二次試験
- 読解問題3題の出題で、設問文・選択肢ともに英文であった。内容は医学、医療、健康に関する出題。
難易度
- 一次試験:すべて標準的な問題。
- 試験時間が60分であり、内容説明や主題など、本文と照らし合わせなければならない問題もあるので、時間的には厳しいだろう。速読即解力が要求される。
- 会話文問題は、全体の話の流れがつかめれば容易に解答できる。
- 語句整序は、一読してわかるものから解き進めることで、確実な得点が見込めるだろう。
- 二次試験:文章全体の難易度は標準的で、英文の内容は具体性が高い。
- 60分で長文を3題読む必要があるため、時間管理の重要性は高い。難しい英単語を読めるかではなく、速く正確に読めるかどうかが高得点につながる。
- 医学用語に慣れておくことや背景知識を身につけておくことも強みになるだろう。
対策
①読解問題
- 問題の量に比して試験時間が短いので、じっくり時間をかけて読む余裕はない。普段から限られた時間内で正確に読む力をつける訓練が必要である。速読と精読のメリハリをつけること。
- 【速読の練習】英文が辞書なしである程度読めるようになってきたら、できるだけ時間を限って問題を解いてみよう。
- 【精読の練習】知らない単語・構文などをきちんと調べて読むこと。特に、知らなかった医学に関する単語や表現などは自分の単語帳を作って整理し、暗記に努めよう。
②文法・語彙問題
- 文法は、頻出問題集を1冊徹底的に仕上げておこう。
- 語彙は、市販の単語集で語彙を増強するのと並行して読解力も養い、日頃から問題を解く中でわからない単語が出てきたら、そのつど辞書を引いて確認し、自分で単語帳を作っていくのが効果的。何度も復習して完全に定着させるように努めよう。
- その際、派生語・同意語・反意語についてもチェックすることが大切。
☞オススメ参考書『英文法・語法 Vintage』(いいずな書店)、『速読英単語 必修編』(Z会)
③会話文問題
- 会話文の形式をとった英文解釈問題である。話の流れをしっかりつかむことを心がけて問題を解くようにしよう。
- わからないところがあっても、そこにとらわれることなく、全体の話の流れをきちんと押さえられているかどうかに気をつけながら、過去問の会話文問題で練習を積んでいくのが効果的。
④二次対策
- 出題されている英文は医療・医学系の内容が多いので、医学系の語彙をある程度身につけておくとともに、テーマそのものに親しんでおこう。
- 2021年度までのA個別方式は、二次試験と出題数・試験時間は異なるが、形式等は同じなので対策に利用できるだろう。
☞オススメ参考書『医歯薬系の英単語』(教学社)、『私立医大の英語〔長文読解編〕』(教学社)