東京理科大学
東京理科大学の傾向と対策
経営学部B方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
英文の正確な内容把握力と文法・語彙力が問われる
| 出題形式 | 大問4題(読解問題2題と文法・語彙問題2題) |
|---|---|
| 試験時間 | 80分 |
| 解答形式 | すべて選択式(マークシート式)。総解答個数は55~65個程度。 |
出題内容
- 読解問題は、語彙に関しては、最も近い意味の語句を選ばせる形で語句の意味が問われる。空所補充はイディオムを問うもの、語法を問うもの、文脈把握力を問うものがある。主題を選ばせる問題が頻出。内容真偽は各段落の内容を問うものが多い。
- 文法・語彙問題は、誤り指摘に関する問題では名詞の単複、動詞の時制・能動と受動といった文法・語法上の誤りが問われる。短文の空所補充はイディオムを問うものが中心。
難易度
- 全体の難易度は標準レベル。
- 読解問題の英文は標準的な長さで、多様な設問形式に対応する力が求められる。
- 文法・語彙問題は確実に得点したいレベルのものが大半で、やや難の選択肢が見られることもある。誤り指摘に関しては、英文を読んで大意がつかめてしまい、かえって誤りに気づきにくくなる可能性もある。
- 2023年度のような大問構成であれば、文法・語彙問題は10~15分程度で終わらせたい。そうすれば、読解問題1題につき30分~35分かけることができ、しっかりと読む時間ができるだろう。
対策
①読解力を養う
- 入試で出題される英文の多くは標準語・害虫の異常発生・環境問題・成功した経営戦略・貧困問題・鳥の生態系など、人類にとって身近な現代社会の動向を扱ったもので、単語・熟語・文法テストという感覚だけでは内容が十分理解できない。
- 日頃から新聞などにも目を通して現代の大きな出来事について知っておくことが必要である。
- 長文を読むのが遅いという人は、英語を英語のまま理解できるようになることを目指し、1つの英文を何度も丁寧に読むことから始めるとよい。
☞オススメ参考書『大学入試 ぐんぐん読める英語長文』シリーズ(教学社)
※英文構造の解説が丁寧な問題集に取り組むのも効果的。
- 内容を理解した英文を繰り返し音読することも知識の定着と速読力をつけるのに役立つ。
②文法力をつける
- 文法の誤り指摘を苦手とする人は多い。英語の誤りが見つけられない大きな理由は、英語を大まかに「和訳」して考えることにある。
- 安直に日本語に置き換えて英文を読むのではなく、日本語では表現されない名詞の単複や動詞の時制、そして接続詞と前置詞といった文法項目を標準的な参考書・問題集でしっかり学んだうえで、各項目を「点検」する気持ちで取り組むことが大事。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※受験生が間違えやすいポイントを網羅した総合英文法書などを手元に置いて、調べながら学習すると効果アップにつながる。
工学部B方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解問題中心のオールラウンドな出題 語彙・熟語力の強化を
| 出題形式 | 大問5題。設問文は英文。 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 解答形式 | 2021年度以降は全問マークシート式による選択式。以前は、マークシート式による選択式と記述式を組み合わせた出題形式が続いていた。 |
出題内容
- 読解総合問題、文法・語彙問題ともに2、3題ずつというのが平均的な出題パターン。過去には会話文問題が大問として出題されたこともある。
- 2022年度は、独立問題で文章内の下線を引いた語句と関連のない表現を選ばせる問題が、また2023年度は、下線の指す語を選ばせる問題が出題された。
- 出題の中心は読解総合問題。設問は、内容説明、空所補充、同意表現、主題、内容真偽、語句整序など、バラエティーに富んでいる。
- 文法・語彙問題は、空所補充や語句整序などの形式で、基本的な文法知識や語彙・熟語力を問う問題となっている。
難易度
- ややレベルの高い問題。
- 読解問題は英文量も設問の種類も多く、スピーディーに処理しなければならず、全体的にみれば、読解力、文法・語彙・熟語力がバランスよく出題されている。
- 時間配分としては、読解問題を30~40分、残りの問題を20~30分というところだろう。
対策
①読解問題
- 長文読解問題は配点が大きく、内容説明、同意表現、内容真偽といった、内容を把握し文脈を追う力を問う問題が多いのが特徴。
- 各段落ごとに要旨をまとめる練習はきわめて有効。
- 基本となるのは豊富な語彙・熟語・構文・文法力であり、こうした基礎学力の養成を怠らないようにする。
②高度な語彙・熟語力、文法力をつけよう
- 読解問題の設問の中にも語彙・熟語力を問う問題などがあるほか、文法・語彙問題も2、3題は出題されている。
☞オススメ参考書『英熟語ターゲット1000』(旺文社)
※語彙・熟語力の増強は最重要課題。これらの問題集を1冊仕上げておきたい。
- 頻出の同意表現や、慣用表現などへの対策も必要。
☞オススメ参考書『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
※実戦的な演習用の文法・語法問題集として利用するとよい。
③語句整序問題:独立問題でなくとも読解問題内で出題
- 基本的な構文力や熟語力の充実が最善の対策となる。
☞オススメ参考書『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※これらの総合英文法書などを手元に置いて、調べながら学習を進めよう。
④過去の問題に当たる
- 過去にいずれかの学部で出題された形式が他の学部で出題されることも多く、赤本シリーズを利用して、多くの過去問に当たっておくことはきわめて有効である。
- 60分という試験時間を意識して、時間配分の練習を重ねておくことも不可欠。
☞オススメ参考書『技術英検3級問題集』(日本能率協会マネジメントセンター)、岡裏佳幸『理工系学生のための科学技術英語 語彙編』(南雲堂)
※理系の語彙を増やすには、これらの問題集に取り組んでみるのもよいだろう。
先進工学部B方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解力、文法・語彙・熟語力をバランスよく問う
| 出題形式 | 例年、大問4題の出題。2022年度は5題に増えた(読解総合問題1、2題、文法・語彙問題1、2題、会話文問題1題)。設問文は英文。 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 解答形式 | 2022年度からは全問選択式。2021年度まではマークシート式による選
択式と記述式を組み合わせた出題形式だった。 |
出題内容
①読解総合問題
- 設問は、語句整序、空所補充、同意表現、内容真偽など、バラエティーに富んでいる。
- 英文のテーマとしては、科学技術に関連するものや生物学など理系らしいものも目立つ。
- 英文は標準レベルから専門用語を多用したやや難解なものまで、レベルに相当の差がみられる。
②文法・語彙問題
- 空所補充問題が主であり、関係詞・準動詞・時制・語順など、英語の根本的な体系が問われている。
③会話文問題
- 例年1題出題されており、特に難解なものはみられない。逆に言えばそれだけ高得点が求められるので、ケアレスミスに注意して慎重に取り組みたい。
難易度
- 標準的なレベルの問題。
- 読解問題は設問が多く、スピーディーに処理しなければならないが、全体的にみれば、読解力、文法・語彙・熟語力をバランスよく問う問題。
- 読解問題が2題となった2022年度からは、特に時間配分に気をつける必要が出てきている。
対策
①読解問題
- 長文読解は、設問の形式に過度に気を取られるよりは、着実に読解力を伸ばすことが第一の要点。
- 解法を研究するというよりは、ともかくもしっかり英文を読みこなすことが必要。
- 英文のレベルは、共通テストの問題に近いので、共通テストやセンター試験の過去問を読んでみよう。
- 出てきた単語・熟語などをノートにメモして、反復して練習すれば、必ず成果が上がってくる。
②文法力をつけよう
- 文法問題はもちろんのこと、読解のためにも文法力を向上させることは大切である。
- 文法がわかると構文や英文の流れがわかってくる
- 英文法の薄い問題集で、解説の詳しいものを1冊仕上げてみよう。
- 答えを覚えるくらい何度も反復練習すれば、自信がついてくる。
③単語・熟語力の養成を
- 市販の単語帳・熟語帳によって暗記していくのが効率的。
- 特に単語力のない人は、1000語程度の薄い単語帳を徹底的に見返して、一つ残らず覚えるという気構えで当たることが必要。
- 持続力のない人は、市販の単語帳・熟語帳では途中で挫折してしまうことが多いので、問題をやっていて出てきた単語・熟語を自作のノートに記録した上で、何度も見返して、全部を暗記するのがよいだろう。
④語句整序問題
- 語句整序問題は長文読解の中でみられ、文章中の語句を正しい順に並べ替えるというものである。
- 文法力・作文力が重要であり、作文力をつけるコツは2つある。
- 例文を暗記すること。基本的なレベルの100~200の例文で十分であるから、これも徹底的に反復し、自然に例文が口から出てくるようになるくらいまでやる。
- 過去問をどんどんやってみること。
創域理工学部B方式・S方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解では文脈をふまえた正確な解釈が必要 語彙力と基本的な文法事項の理解も必須
| 出題形式 | 大問3題。年度や日程によって2題のことがある。設問文はすべて英文。 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 解答形式 | 例年、全問マークシート式 |
※B方式・S方式の実施は2日程。
出題内容
①読解問題
- 同意表現、空所補充、内容説明、内容真偽など、内容理解に重点が置かれた問題が中心。
- 特に同意表現は比重が大きく、文レベルの問題では、長めの文の構造を正確に分析して内容を理解する必要がある。
- 語句整序などの形式で文法・語彙の知識が問われることもある。
- 英文のテーマは自然科学系が多く、やや抽象的で難解なものも散見される。
②文法・語彙問題
- 2021年度までは例年、独立した大問での出題がみられた。2022年度には大問としては出題されなかったものの、2023年度には再び出題。
- 語句レベルの空所補充。文章自体が英文法に関するものであり、結局は基本的な文法知識が問われている。
③会話文問題
- 2023年度には出題がなかったが、過年度には頻繁に出題されているので要注意。
- インタビュー形式の会話が出題されることが多い。
- 会話独特の表現がねらわれるわけではなく、どちらかといえば、読解問題に近い。2022年度は語句整序のみであった。
難易度
- 全体的にはやや難。
- 読解問題は、難しい内容が散見される。設問も同意表現や内容説明の下線部には難単語や難熟語、難表現が含まれていることがあり、決して楽に解けるものではない。
- 試験時間が60分と長くはなく、また年度や日程によって大問ごとの分量や配点が異なるので、臨機応変に時間配分できるようにしたい。
対策
①語彙力の充実
- 語句は、標準レベルの単語帳や熟語帳で一通り学習するのがよい。
☞オススメ参考書『まるおぼえ英単語2600』(KADOKAWA /中経出版)
※同意語の立体的な把握に役立つ。
- 学術的な文章であれば、知らない単語や熟語が出てくるが、設問に関わる部分は、その前後から推測して柔軟に対応したい。
- 理系の英単語はできるだけ多く覚えておきたい。
②基本的な文法事項の消化
- 両日程とも、語句整序問題が出題。英文の構造や準動詞の使い方など、基本ではあるが応用力の問われる分野に関しては、完全に理解しておく。
- 空所補充問題でも、単語の意味だけでなく、その箇所にふさわしい品詞や語句の形なども考慮できるように準備しておく必要がある。
☞オススメ参考書『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)、『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)
※問題集や参考書で基礎から標準的な文法事項をしっかり消化し、不明点をその都度チェックすることで、実戦的な力を養っておこう。
③読解力
- 読解の文章は、興味深い論点を扱った読みごたえのあるものが多い。
- 対策としても過去問をはじめ、内容面でやや重みのあるものを、じっくり精読することから始めるとよい。
- 単語の意味をつなげてなんとなく読むのではなく、文構造をきちんと分析し、何が述べられているか納得いくまで考える習慣を身につけよう。
- 試験時間が60分と長くはないので、一読で読み切れるようになることが最終的な目標である。
薬学部B方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2019~2023年度の分析
読解力中心に総合的な力をみる 整序問題は必出
| 出題形式 | 大問2~4題。
毎年、出題形式が変動する。2022年度は読解問題2題と空所補充形式の文法・語彙問題が1題出題。2023年度は2020年度と同様、読解問題2題。 |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 解答形式 | 2020年度以降は全問マークシート式 |
出題内容
- 読解問題では同意表現を問うものが多く、難しい語も前後から類推しながら読む訓練をしておくとよい。
- 語句整序問題についても、事前に対策を立てておくとよい。
- 文法・語彙問題に関しては標準的なものが多いので、頻出問題に慣れておくとよい。
難易度
- 2023年度は難易度が若干高くなっているが、総じて標準的な問題が多い。
- 試験時間が60分なので、時間配分には気をつけたい。
対策
①読解問題
- できるだけ多様なテーマの長文読解問題に取り組むようにしよう。
- 特に環境・生物・科学などの「理系」分野の英文を重点的に演習しておく。
☞オススメ参考書『医歯薬系の英単語』(教学社)
※理系分野に関しては、テーマの分類と重要語の整理に役立つ。
- 指示語や代名詞、繰り返し出てくる表現とその言い換え表現、抽象的表現とその具体例などを意識的にとらえて、文単位の理解をしっかりと行ったうえで、パラグラフの大意をつかむ練習をしよう。
- 内容真偽や主題、内容説明問題に効果がある。
- 文章のつながりを意識し、単語・熟語の知識をしっかりと身につけながら、意味のわからない単語などを前後から類推する練習も積んでおこう。
- 文中の前置詞や不定詞などの意味・用法の違いなど、基本的な文法の知識は、特に力を入れて学習しておこう。
- 語句整序問題対策としても有効である。
②文法・語彙問題
- 2023年度は大問としての文法・語彙問題の出題がなかったが、今後出題される可能性があることに注意。
- これまでに出題されていた文法項目も、時制、分詞、仮定法など多岐にわたるため、標準的な文法・語法の問題集を理解したうえでしっかりとマスターしておくことが大切。
理学部第一部B方式(一般選抜)
【英語】
傾向
※2021~2023年度の分析
読解問題の総合化が進む
| 出題形式 | 大問数は年度により少しばらつきがみられるものの、2題もしくは3題の出題(読解、会話文、文法・語彙)となっている |
|---|---|
| 試験時間 | 60分 |
| 解答形式 | 例年、マークシート式と記述式が併用されている。記述式部分は内容説明が中心。 |
※理学部第一部のB方式は、2022年度までは2日程であったが、2023年度は1日程となった。
出題内容
①読解問題
- 内容説明などを中心に、総合的な英語力を問うものになっている。発音・アクセントが出題されることもある。
- 英文のテーマは、以前は生物を含めた理科系のものが多かったが、近年は多様なテーマが取り上げられている。
②会話文問題
- 空所補充のみの場合と、それより長めの英文で、空所補充のみならず、同意表現や語句整序、主題や内容説明が出題され、読解問題と出題形式にあまり差がみられない場合がある。その場合は設問文も英語となっていることが多い。
③文法・語彙問題
- 近年は年度により、語句整序が単独の大問でみられる。
- 単独で大問とならなかった場合でも読解・会話文問題中で出題されている。
難易度
- 総合的な出題となっており、設問の難易度は標準~やや高め。
- 英文のレベルはここ数年大きな変化はなく、安定している。
対策
①読解問題
- 年々文章内容の理解度を問う問題の比重が大きくなっている。
- 毎年のように出題されている内容説明や、文章の流れを意識しながら考える必要のある同意表現、構文の知識力が問われる出題など、バランスよく対策を練っていく必要がある。
- 文章の内容をつかむには逐語訳だけではなく、各段落の関係などを意識して英文に取り組む練習が欠かせない。
- 語句の意味を問う問題もよく出題されており、理科系の英文は特に難度の高い語句が用いられていることが多い。
- 文脈から意味を判断できることもあるが、語彙力はしっかりと増強しておく必要がある。
- 近年は出題のバリエーションが増えているので、過去問は他の日程・学部の問題にも触れるようにしておきたい。
②会話文問題
- 総合的な会話文問題においては、出題内容は内容説明、同意表現など読解問題とほぼ同じであることも多く、会話文という概念ではなく、読解問題の一種としてとらえたほうがよいケースも多い。
- 赤本を用いて、過去の読解・会話文問題をしっかり解いて対策をしておこう。
③文法・語彙問題
- 語句整序問題を解く上ではイディオム・構文の知識が必要不可欠である。
- 文法問題は毎年何らかの形で出題されているので、文法演習を心がけておきたい。
☞オススメ参考書『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)
※総合的な文法問題集を1冊用意し、繰り返し解いておこう。