英語・国語
科目名は変更されていますが、教科としての特性上、「実質的には大きな変更なし」と考えられる場合がほとんどです。
ただし、「リスニング」や「古文」「漢文」の有無といった扱いに変更がないかどうかは確認しておきましょう。
地歴
新設の「歴史総合」「地理総合」が出題科目に含まれている大学も見られます。
(例)
「日本史B」 → 「歴史総合、日本史探究」
「世界史B」 → 「歴史総合、世界史探究」
「地 理B」 → 「地理総合、地理探究」
しかし、こうしたパターンでも、2025年度に関しては「経過措置」により「旧課程履修者にも配慮した出題を行う」等のアナウンスがされていて、
「実質的には大きな変更なし」と考えられる場合がほとんどです。
公民
「現代社会」が廃止されて「公共」が新設されています。新課程の「公共」は実質的には旧課程の「現代社会」と大きく変わりません。
ただし、大学によっては「政治・経済」→「公共、政治・経済」という変更も見られますので、出題科目の変更には十分注意してください。出題範囲が増える部分があれば、問題集などで対策を講じておきましょう。
数学
「数学活用」が廃止されて「数学C」が新設されました。しかし、以下に示すように、「数学」全体としての内容は大きく変わりません。
主な変更内容
- ①「ベクトル」が「数学B」→「数学C」に移動した。
- ②「平面上の曲線と複素数平面」が「数学Ⅲ」→「数学C」に移動した。
- ③「数学A」の「整数の性質」は「数学と人間の活動」などに移行された。
- ④「数学活用」の内容は「数学A」「数学B」「数学C」へ移行された。
以下に、新旧の出題範囲を見比べるときのポイントを示します。大学の募集要項などで確認する際には、新旧の科目名を混同しないように注意しましょう。
旧課程の出題科目が「数学Ⅰ・Ⅱ・A」までの場合
文系学部に多いパターンです。この場合は、新課程においても、出題科目の表記は旧課程と同じであることがほとんどです。
なお、「数学A」については、「数学と人間の活動を除く」としているものや、「図形の性質、場合の数と確率」だけに限定しているものも見られますが、いずれも出題のうえでの影響は少ないと考えられます。
旧課程の出題科目が「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、ベクトル)」の場合
文系学部に多いパターンです。新課程における出題科目の表記は、以下①~④のようになっている場合が多く見られます。
- ①「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列)・C(ベクトル)」
- ②「数学Ⅰ・Ⅱ・A(図形の性質,場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル)」
①・②の場合、実質的な出題範囲は変わりません。
- ③「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列、統計的な推測)・C(ベクトル)」
- ④「数学Ⅰ・Ⅱ・A(図形の性質,場合の数と確率)・B(数列、統計的な推測)・C(ベクトル)」
③・④の場合:「統計的な推測」が新たに含まれることになります。
旧課程の出題科目が「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」の場合
理系学部に多いパターンです。新課程における出題科目の表記は、以下①~④のようになっている場合が多く見られます。
- ①「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列)・C(ベクトル,平面上の曲線と複素数平面)」
- ②「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(図形の性質,場合の数と確率)・B(数列)・C(ベクトル,平面上の曲線と複素数平面)」
①・②の場合、実質的な出題範囲は変わりません。
- ③「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、統計的な推測)・C(ベクトル,平面上の曲線と複素数平面)」
- ④「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(図形の性質,場合の数と確率)・B(数列、統計的な推測)・C(ベクトル,平面上の曲線と複素数平面)」
③・④の場合:「統計的な推測」が新たに含まれることになります。
理科
一部に用語の変更などはあるものの、科目名にも学習内容にも大きな変更はありません。
情報
個別試験において「情報」を課す大学は、ごくわずかにとどまっています。
科目名は異なるが
実質的に変化なし