出題科目と出題範囲の確認
まずは受験する大学の新旧の出題科目や出題範囲を比較しましょう。これらは学生募集要項や入学者選抜要項で発表されますが,多くの大学では,先立ってホームページで2015年度入試における出題範囲を発表しています。また,赤本でも編集段階で出題範囲を発表している大学については,「傾向と対策」で新旧の出題範囲を表示しています。
多くの大学では,細かな点に変更はあるにしても,基本的には旧課程に近い出題範囲が設定されています。また,科目名が違っても,実質的に出題範囲がほとんど変わらないこともあります。
旧課程履修者への経過措置
多くの大学では,既卒の旧課程履修者が不利にならないように,出題において「経過措置」が実施されます。措置の内容は大学によって異なります。募集要項や大学のウェブサイトなどでこうした措置の有無を確認しておきましょう。
- 旧課程履修者にも配慮した出題を行う。
- 新・旧課程共通の範囲から出題する。
- 新課程固有の分野から出題する場合は,旧課程の範囲からの問題を用意し,選択解答とする。
こうした措置がとられる場合は,新課程履修者にとっても,新課程固有の範囲からは出題されにくいと考えることができますので,大学の発表に注意を払いましょう。