地学基礎
「地学Ⅰ」の内容が全体的に薄くなる
- 「地学基礎」は,旧「地学Ⅰ」の各分野が全体的に薄くなったもので,下記の項目が「地学」に移動しました。
分野 地学に移動した項目 宇宙 ケプラーの法則,絶対等級,HR図,ハッブルの法則など 惑星地球 地磁気,走時曲線,アイソスタシーなど 活動地球 固溶体など 地質・地史 走向・傾斜,放射年代,地質図など 大気・海洋 コリオリの力,地衡風,偏西風波動,大気の安定・不安定,フェーン現象など - 「日本の自然環境」は「地学基礎」で新規に扱われる項目です。
地学
「地学Ⅱ」の内容が全体的に濃くなる
全項目が必修化
- 逆に「地学」は,旧「地学Ⅱ」の各分野が全体的に濃くなったもので,上記の項目が旧「地学Ⅰ」から移動してきました。
- また,「地学Ⅱ」は「地球の探究」「地球表層の探究」「宇宙の探究」の3項目のうち2項目の選択履修でしたが,全項目が必須化されました。
センター試験
地学基礎
出題の分量は軽減
- 旧課程の「地学Ⅰ」から内容が軽減し,試験時間も他の基礎科目と合わせて2科目で60分となるので,「地学基礎」としては30分相当の出題となります。
- 出題の分量は減っても,形式や難度は大きく変わらないと予想されます。
- センター赤本では,地学基礎に該当する問題にのマークを付けていますので,選んで解いていってください。
地学
出題内容は増加
選択問題が出題される見込み
- 逆に「地学」では旧課程では出題がなかった「地学Ⅱ」の範囲からも出題されることになります。
出題範囲が大幅に増えますが,一部に選択問題を配置すると発表されています。
各項目の詳しい分析と対策については,センター赤本「地学(地学基礎・地学対策用)」をご覧ください。
個別試験の出題範囲の主なパターン
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①旧「地学Ⅰ・地学Ⅱ」→新「地学基礎・地学」
旧課程では,「地学Ⅱ」は「地球の探究」「地球表層の探究」「宇宙の探究」の3項目から2項目の選択履修でしたが,特に範囲を指定せずに出題する大学がありました。この場合は新課程と変わりません。なお,「いずれの項目を履修した受験生も対応できる出題」として,実質的には「地学Ⅰ」を中心とした出題も見られました。まずは各大学の頻出項目を把握しましょう。
削除される主な項目 特になし 追加される主な項目 特になし ②旧「地学Ⅰ」→新「地学基礎・地学」,旧「地学Ⅰ」→新「地学基礎」
もともと「地学Ⅰ」のみを出題範囲にしていた大学は少なく,「地学基礎」のみを出題範囲にするケースも稀です。