赤本の使い方

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必要受験勉強
大学ごとに違う

入試問題は大学によって出題内容が大きく異なります。たとえば、A大学では英語で1000語超の超長文が出題され、B大学では自由英作文が出題される、といったふうです。A大学とB大学、同じ勉強の仕方でよいでしょうか?
長文問題の対策しかしてこなかった人が、入試本番で自由英作文をすらすら書くことは難しいでしょう。逆もまたしかりです。
受験勉強では、志望校の出題内容に合わせて勉強内容を考える必要があるのです。

模試結果よくても
油断禁物

受験勉強の目的は、「志望校の入試問題で合格点をとること」です。どんなに学校の成績がよくても、どんなに模試で点数が取れていても、志望校の入試で合格点がとれる確証にはなりません。志望校の入試問題は、学校のテストや模試とは別のものだからです。
逆に、模試での合格判定が悪くても、悲観することはありません。志望校の入試問題で合格点をとることを目指して最後まで頑張れば、一発逆転も十分にあり得ます。

志望校決まったら
まず過去問!

「難しそうなので基礎ができてから…」「入試前の力試しにとっておく」と過去問になかなか手をつけない人がいます。しかし、入試直前に初めて過去問を解いた場合、もしそこで弱い分野や苦手な形式が判明しても、それを克服する時間がありません。最初は解かなくてもよいので、志望校でどんな問題が出るのかを知るために、できるだけ早い時期に過去問に触れてみましょう。
過去問は、受験勉強のスタートから最後の仕上げまで、常に受験生の味方になってくれます。

受験勉強流れ

  • 志望校の出題内容を把握し、受験勉強の方向性を定める
  • 矢印
  • 過去問を解いて自分の弱点を浮き彫りにし、合格点に近づけていく
  • 矢印
  • 過去問で時間配分や解く順番などの戦略を立て、本番への備えをする

過去問チェックポイント

志望校の過去問を入手したら、以下の点を意識して見てみましょう。

  • 1

    出題形式

    記述式か選択式か(マークシート方式か)でも勉強の仕方は変わってきます。日本史で人物名を漢字で書ける必要があるのか。数学で途中式も書かせるのか、答えだけでよいのか。社会や理科で論述問題を課す大学もあります。過去問で確認しましょう。

  • 2

    出題内容・頻出分野

    英語だと、長文問題のほかに文法問題・会話文問題・英作文問題などがあり、その配分は大学によって異なります。また、数学や理科で特定の分野が頻出していたり、歴史で特定の時代が細かく問われたりすることがあります。配分の大きい問題や頻出分野を得点源にできると有利です。

  • 3

    問題のレベル

    難関大と言われる大学でも、問題自体はやさしいことがあります。その場合、高得点が求められますから、苦手分野があったりケアレスミスをしたりすると命取りになります。志望校の問題のレベルを知って、目標点を設定して勉強に取り組みましょう。

  • 4

    時間配分

    問題の分量も様々です。本番で時間が足りなくならないよう、時間を計って過去問を解きましょう。大問ごとの時間配分を考えたり、解く順番を考えたりして自分なりの戦略をたてておくと、落ち着いて本番の試験に臨むことができます。

先輩受験生はこう使った!

  • 早い時期に手をつける

    志望校が決まったらまずは最新の過去問を1年分でいいので解いてみて今の自分の立ち位置を分析するのがいいと思います。私も最初は全く解けませんでした。皆そういうものだと割り切って、そこから先にいかにして学力をつけるかが大事だと思います。
    (Nさん/名古屋大学合格者)

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  • 傾向と対策を熟読する

    赤本には「傾向と対策」という、各大学の試験の出題傾向を分析したものがあるので、それに沿って勉強しました。当日の試験でも赤本の分析どおりの問題が出たため、余裕をもって解くことができました。「傾向と対策」は熟読すべきです!
    (Iさん/青山学院大学合格者)

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  • 同じ問題を完璧になるまで解く

    1回目は1年分を通して解く。答え合わせをしたら、解説を読んでしっかり理解する。2回目からは大問ごとに時間を計って解く。スラスラ解けた問題にマルをつけ、マルが3つになるまで繰り返す。1週間後に短い時間で通して解く。
    (Hさん/東京大学合格者)

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  • 時間をはかりながら解こう

    過去問演習はとても大事です。赤本ウェブサイトから解答用紙を印刷して、しっかり時間も計って、できれば本番の試験と同じ時間帯で、本番を意識した緊張感の中で過去問を解くと合格への意識が高まるのでおすすめです。
    (Oさん/横浜国立大学合格者)

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  • 赤本ノートをつくろう!

    解き終えて丸付けをした後は、解答を熟読し、自分が分かっていなかったことを過去問題用のまとめノートに書き留めました。入試直前期は、過去問題用のまとめノートを毎日復習しました。
    (Yさん/首都大学東京(現東京都立大学)合格)

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