本番で失敗しないために センター試験体験記

本番で失敗しないために センター試験体験記

センター試験が大学受験で一番最初の試験という人も多いだろう。
本番では想像以上の緊張のため、思わぬ失敗をしてしまいがちだ。
今までの努力を無駄にしないためにも、「勉強以外の対策」が大切となる。
そこで、実際にセンター試験を体験した先輩たちに、本番に臨んだ心境やうまく乗り切るためのアドバイスを教えてもらった。
特に、失敗談から学ぶことは多いはずだ。

やっぱり緊張する!

本番前日までは緊張はなかった。けれど、やっぱり当日は緊張してしまった。
試験会場までは友だち10人ぐらいで行ったからよかったが、もし一人だったら緊張におしつぶされていただろう。
1時間目は英語。手が震えてなかなか読めなかった
2日目最初の国語もそうだった。本番のあの空気は堪え難かった。
マークミスをして泣きながら試験官に頼んでいる人もいた。
そういうのを見ると周りも影響されてしまう。S・Uさん

とにかく緊張した!との声がたくさん寄せられた。
国公立大学を目指す受験生にとっては合格への第一歩。
大学によってはセンターの比重が高く、結果次第で合否が決まってしまうこともあるからなおさらだ。
「自分はプレッシャーに強い」と思っている人も、緊張するものだと思っていた方がいいようだ。
思わぬ緊張にパニックになってしまいかねない。

マークミスに注意!

事前の対策では時間配分がバッチリだった英語の時間。
余裕をかまし過ぎて、大問1つを10分で解かなければならなかった。
すこし焦りながらもすべて解き終わると、全部埋まっているはずのマークシートに一行真っ白な空間が…。まじで!?!?
私はこのマークズレで22点も落としてしまい、受けられる大学がかなり少なくなってしまいました…。
その時の教訓。「焦った時こそゆっくりしよう」これはすごく大切なことだと思う。R・Tさん

マークミスを起こしやすいのは、わからない問題をあと回しにしたとき。
マークを空けておくのを忘れて、以降のマークがすべてズレてしまうのだ。
マークする際は必ず、問題の解答番号とマークシートの解答番号を照らし合わせること。
大問ごとにマークして、そのときに確認する方法も有効だ。
いずれにせよ、過去問演習のときからマークシートを使って、マークに慣れておくこと。

問題の解き忘れにも要注意!

今年は浪人生だったので、2回目であまり緊張せずに試験日を迎えることが出来ました。
しかし、いざ試験会場に入って問題用紙を前にすると、やはり鼓動が高鳴りました。緊張のせいもあって、現代文の小説の問題で、ページをめくった部分にも問題が続いていることに気づかず、試験終了間際に気づいて慌ててしまいました。
このような状況で判断力も鈍ってしまい、戸惑いながら確信もなくとりあえずマークしてしまうという結果になってしまいました…。Y・Tさん

2005年度のセンター試験の一番最後の科目は現代社会であった。
去年までは大問が全部で7問
解き終わった後に見直しをしっかりし、マークミスもないことをたしかめた。
センター試験が終わった…と、安心してきっていた。
しかし、マーク用紙を試験官が回収しているとき気が付いてしまった!
第8問があったのだ!第8問は、10点の配点。
チャイムが鳴ってもしばらくの間、放心状態であった。
みんなになぐさめてもらいながら家路についた。
絶対に問題の最後を確認してから解きだしてください。N・Kさん

大問の途中でページに大きな余白がある場合もあるので、問題の続きがないか、しっかり確かめるようにしよう。
また、大問と大問のあいだに「下書き用紙」がはさまっていることもあるので注意。
ほかにも、日本史Bを選択するはずが日本史Aを解いてしまったという人が毎年現れる。
これは選択科目が1つの冊子になっているため。数学Ⅰと数学Ⅰ・A、数学Ⅱと数学Ⅱ・Bも同様。

試験会場間違えた!

忘れもしないセンター試験初日、試験会場の最寄り駅を出て、会場行のバス乗り場を探していると「最後尾」のプラカードを持った人を発見!
そうかそうか、ここに並べば会場に行けるのだなと納得しつつ僕は駐車中のバスに乗ったのだった。
20分ほどでバスは会場に到着。
今年は(自分は一浪の身)絶対に失敗しないぞ!失敗しないぞ!と呟きながら意気揚揚と係りの人に受験票を提示したところ、「君ね、会場が…違うよ…」、僕「…そ…そ…」人は驚くと言葉が出なくなるというのは本当なんですね。
正しい会場へのバスは、駅の別の出口からでていたらしい…
呆然とする僕に、その人は親切にもタクシーを呼んでくれ、しかも時間がだいぶんあったので遅刻という最悪の事態はなんとか回避。
受験生諸君!! 試験会場の下見、そして時間の余裕をもっての移動、勉強以前の受験の基本をしっかり守るべし!!O・Tさん

受験会場の下見は怠ってはいけない。
場所がわかっていても、交通のアクセスや所要時間を確認するために、試験の前日までに同じ時間帯で行ってみよう。
雪の多い季節なので、交通機関が遅れることもある。余裕を持って家を出よう。
でも、あまり早すぎると会場には入れないこともあるのでほどほどに。

意外と大切!トイレのこと

センター試験で私が一番気になっていたことは、試験中にトイレに行きたくなったらどうしよう…ということでした。
直前にトイレに行っても、緊張するとどうしてもトイレが近くなってします。
そしてセンター本番、やっぱりトイレに行きたくなってしまいました。
時計を見たら残り30分もあったので、勇気を出して手を挙げました。
試験官の人がすぐに気付いてくれて、「トイレに行ってもいいですか?」と言って、トイレへ行くことができました(もちろん女の試験官の人がトイレの近くまで付いてきましたけど)。
トイレに行きたくなったり気分が悪くなったときは、迷わずに手を挙げて、ベストな状態で試験を受けるられるようにしてください!ちなみに、試験場には保健室もちゃんとありましたよ☆T・Kさん

意外なことに、トイレに関するアドバイスがたくさん寄せられた。
センターでは普通の休憩時間でも45分あるので、休憩時間の最初の方にトイレに行くと試験の開始直前になってまた行きたくなる可能性がある。
緊張でトイレが近くなりがちなので、開始直前に行くといいだろう。
ただし、特に女子トイレは混むことが多いので、事前に掲示板などですいてそうな穴場のトイレを探しておくのも一手。

温度調節が出来る服装で

試験会場には脱ぎ着ができ、温度調節が可能な服装で行くことが大切です。
私が受験したときは、席がドアに近いということもあって、暖房のきいている部屋なのにも関わらず、非常に寒い思いをしましたA・Kさん

私は会場が私立の大学だったから暖かかったケド、国立の会場の子は暖房設備がよくなくて寒かったらしい
また、場所によっては暖房が直接当たって顔が熱くなって集中し難かったらしい。
服装は大事。ちなみに私はいつも着ていて、慣れている制服で行った。M・Sさん

試験会場の温度は行ってみるまでわからない。
同じ部屋でも座席によっても変わるようだ。
寒くてこごえた人もいれば、暑くて鼻血を出した人もいる。
脱ぎ着できる服装がいいが、少し寒いくらいの方が頭がさえるかも。

持って行くといいモノ

センター試験本番、英語の試験終了後、頭が痛くなりました。
原則試験場では薬などをもらうことができないと言われ、結局そのまま次の試験を受けなければならなくなりました。
常備薬はぜひ持っていくといいと思います。A・Sさん

センターは長丁場なので、チョコレートや飴を持って行くことをすすめる人も多かった。
糖はすぐに脳のエネルギーになるのでぜひ持って行こう。
もちろん、受験票や時計、筆記具なども忘れずに!