デザイン系学科をめざすあなたへ

デザイン領域を知る

あなたは「デザイン」という言葉から何をイメージしますか?
商品のパッケージのデザイン、車などの工業製品のデザイン、建築のデザイン、環境や風景のデザイン…、生活のあらゆるところにデザインは生きています。
このように、デザインの世界は幅広いのですが、図のように大きく3つの領域に分けることができます。

デザイン3領域
ビジュアル・デザイン

私たちの住む世界は、多様な情報であふれています。
必要な情報を分かりやすく整理し、文字、写真、イラスト、映像などを活用して、メッセージを効果的に伝えるのがこの領域です。
近年、ウェブやユーザー・インターフェースなどを扱う情報デザイン分野も発展してきており、これまでのビジュアル・デザインにとどまらない広がりを見せています。

プロダクト・デザイン

家電製品や車、家具やファッションなど、よりよいモノを生みだし、それを使う人の生活を豊かにすることをめざす領域です。
機能性、使いやすさ、自然環境への配慮といった、さまざまな観点を踏まえて、美しさや新しさを兼ね備えた理想のモノにアプローチしていく姿勢が求められます。
誰にでも使いやすい製品をデザインするために、人間工学などの工学知識も必要です。

スペース・デザイン

建築物をはじめ、インテリアやディスプレイから都市・景観まで、さまざまな規模の空間を創造する領域です。
空間の機能性や構造的な強さだけでなく、美しさや自然環境への配慮が求められます。
最近では、居心地のよさといった、人間の感性に訴える、より繊細なデザインが注目されています。

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