国際医療福祉大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

国際医療福祉大学の入試問題の出題傾向を徹底分析! とるべき対策や勉強方法がわかる!

2025年 03月 10日

傾向と対策

2024年度までの入試問題を分析しました。さらに詳しい最新の分析は「大学赤本シリーズ」をご覧ください。

【目次】

【英語】医学部以外

傾向

※2023~2024年度の分析

内容把握中心の読解総合問題と標準的な文法問題が出題される

出題形式 〔特待奨学生特別選抜・一般選抜前期〕

例年、大問5題(読解1題、文法・語彙3題、会話文1題)。

試験時間 2科目120分
解答形式 マークシート方式による選択式。

出題内容

①読解問題

  • 文脈の理解を問う空所補充、英文和訳、内容説明、内容真偽など読解力を問うもの、発音・アクセントを問うものなど多彩な設問が出題される総合読解問題。
  • 英文のトピックは、例年、医学・生物に関するものが多いが、2024年度は情報、社会経済からの話題であった。

②文法・語彙問題

  • 空所補充、語句整序、書き換えが出題されており、重要文法事項を含む代表的な構文やイディオムの知識が問われる。

③会話文問題

  • 会話文中の空所に適切なものを選ぶ問題。

難易度

  • 読解問題に使われている英文は、標準的。語彙レベルが高いと感じるかもしれないが、設問は、基本的な力を問うものが大半で、難しいものは少ない。
  • 読解問題中に組み込まれている発音・アクセント問題は、標準的なレベル。
  • 文法・語彙問題は、標準的なものが中心。
  • 会話文問題の文章自体は、教科書と同じくらいのレベル。

対策

①読 解

  • 各段落の内容を把握する読み方を身につけよう。
    • 普段から、主題を表す文はどれか、補足説明や具体例を表す文はどれかを意識して読むようにして、その段落全体の内容を把握する力を身につけること。
  • 学生向け英字新聞などを読み、最新のテーマ、トピックにも関心をもっておこう。
  • 他の医療系大学の過去問も解いてみるほか、問題集などで読解力と速読力を強化するのもよい。

☞オススメ参考書『やっておきたい英語長文300』『やっておきたい英語長文500』(ともに河合出版)

②文法・語彙

  • 標準レベルの文法の問題集をしっかりと勉強しておくとよい。また、熟語も、文法問題の中では大きな比率を占めているので、基本的な熟語は覚えておこう。
    • 問題の中には、ごく少数、難しいものも混じっているが、それにはあまりこだわらずに、基本をしっかりとおさえて合格点を取ることを目指そう。
  • 日本語訳のついている語句整序問題は、その日本語にこだわりすぎず、同じような意味の英文を作ればよいという姿勢で取り組むとよい。
  • 市販の文法・語法・語句整序問題集を1冊ずつこなし、最後に総合問題集で仕上げるのが効果的である。

☞オススメ参考書『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)、『スクランブル英文法・語法』(旺文社)、『英文法ファイナル問題集 標準編』(桐原書店)

③発音・アクセント

  • 独立した問題での出題ではないが、小問として、単語の第1アクセントの母音の発音が問われているので、意識して覚えるようにしよう。
    • 単語を覚える際に、意味より先にまず発音を確認するようにするとよい。
    • 発音記号から音がわからない場合には、電子辞書や英語読み上げサイトなどで音を確認し、すべて発音できるようにしよう。アクセントのある母音は大げさに、長く発音すると記憶に残りやすい。

④会話文

  • 会話の場面設定や流れを的確に把握することがポイント。
  • 空所を順番通りに解いていくと、手こずるものもあるので、わかりづらいところは後に回して解くのもよい。
  • 代名詞や関連する語句を手がかりに解くことも効果的。

 

【英語】医学部

傾向

※2023~2024年度の分析

読解力重視の問題

出題形式 大問5題(文法・語彙問題2題、読解形式の誤り指摘問題1題、読解問題2題)。
試験時間 80分
解答形式 全問マークシート方式による選択式。

出題内容

①文法・語彙問題

  • 文法、語法、イディオムを問う空所補充問題には若干レベルの高いものもある。
  • 語句整序問題は、日本語訳のついた英文の並べ替え問題。

②読解問題

  • 読解問題の出典は、医学の専門的な論文というより、大学の教養課程で使われているテキストレベルであるが、テーマは社会系から科学系まで多岐にわたっている。
  • 長文問題が複数題出題され、読解力重視の傾向が顕著。空所補充、同意表現、段落挿入箇所、内容説明、内容真偽、主題など、設問の内容も多様。
  • 誤り指摘問題は、文法・語彙に関するものだけでなく、文意を阻害する箇所を見抜かなければならない問題もある。

難易度

  • 全体的にみて難度は高い。
  • 文法・語彙問題は、文法や文構成上の土台がしっかり築かれているかを問うものが多い。
  • 読解問題の内容説明問題や文の空所補充問題では、文脈を正確にたどることが重要で、難度は高い。語彙の知識を問う問題は、標準的なレベルだけでなく難解な語彙も含まれている。
  • 誤り指摘問題は、基本的な知識で対応できるものと文脈から判断することを求められるものとがあり、特に後者は難しい。
  • 試験時間に対して問題量が多いので、素早い処理が求められる。過去問を解いて時間配分を考えておくことが必要。

対策

①読 解

  • 難しい単語も混じっているので、文章全体が難しく感じられることだろう。そこで、知らない単語があっても、その単語にこだわりすぎないで、各段落の内容を把握する読み方を身につけよう。
    • 普段から、主題を表す文はどれか、補足説明や具体例を表す文はどれかを意識して読むようにして、その段落全体の内容を把握する力を身につけよう。
  • 英文のテーマは医療系だけでなく社会系も含め多様であるので、問題集をこなしながら、語彙力・イディオム力を強化していこう。
  • 医学部では読解問題の比重が大きく、読解力に加えて高い速読力も求められている。内容真偽問題に対しては、内容不一致の選択肢を素早く消去する練習を積んでおこう。
  • 段落挿入箇所を選ぶ問題に対しては、冠詞や指示語、語句の言い換え、時制などに注目し、展開を予測しながら読む練習が効果的。

☞オススメ参考書『ディスコースマーカー英文読解』(Z会)

 大意把握から要約に至るまでディスコースマーカーを利用した英文の読み方について学習できるので有用。

 他に『英単語クリティカル+(プラス)』(Z会)、『赤本メディカルシリーズ 私立医大の英語〔長文読解編〕』(教学社)、『大学入試 英語長文プラス 頻出テーマ10 トレーニング問題集』(旺文社)

②文法・語彙

  • 標準〜やや難レベルの文法の問題集をしっかりと勉強しておこう。さまざまな形式の文法・語彙問題が収録されている問題集を使って学習すると効率よく学習できる。
  • 熟語も文法問題のみならず、読解問題の一部として出題されるので、できるだけ多く覚えておこう。
  • 日本語訳のついている語句整序問題では、その日本語にこだわりすぎず、同じような意味の英文を作ればよいという柔軟な姿勢が必要である。

☞オススメ参考書『大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題1000』『大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 難関大学編』(ともに桐原書店)、『大学入試 すぐわかる英文法』(教学社)