816 体系シリーズ 体系古文

内容紹介
国公立大二次、難関私大突破へ
古文の正しい読み方を伝授する全5章!
「和歌」「恋愛」といった、古文に特有のテーマに沿った問題配列で、古文の世界での「約束事」を学んでいけば、単語や文法を押さえただけでは得られなかった「古文リテラシー」が身につき、古文を正しく読めるようになります。
編著者紹介
仲 光雄(なか みつお)
1947(昭和22)年生まれ。京都大学文学部を卒業後、東大寺学園・奈良女子大学附属中等教育学校で国語教諭を務める。現在は、河合塾講師(古文)として活躍するかたわら、国語の個人塾「仲国語ゼミ」を主宰している。
中高校生向けの参考書の執筆、添削問題・模試問題の作成も手掛ける。
おもな著書に、『古文上達 基礎編』『必携 古典文法ハンドブック』『速読古文常識』『出る順に学ぶ 頻出古文単語400』(以上Z会)、『仲先生の古典文法の基礎と実践』『新 標準古文単語』『入試の現代語600』『勝てる!センター試験国語問題集』(以上文英堂)などがある。
目次
はしがき
本書の構成
第1章 人物・場面・出来事を丁寧に読もう
1 みさごは、射られたはずだが? 【主語判定(1)】
2 なぜ、左大臣は何もおっしゃらない? 【主語判定(2)】
3 こんな誤解から、とんだ大騒動に 【主語判定(3)】
4 伴翁のお願いごとは、なんだったのかな? 【手紙文中の主語/話題転換の目印】
5 お坊さんと子どもの運命や如何? 【文章の構造(額縁の中と外)】
第2章 和歌は、正確な解釈と場面をもとに
1 なんとまあ、和歌は身を助ける 【歌徳】
2 「あかし」「ただもり」がどうだというの? 【掛詞】
3 「青柳の」で始めたら、まずいのですか? 【題詠】
4 浜千鳥、大空に昇るのかい? 【和歌の意味の二重性】
5 「ものかは」を使って、なぜほめられたの? 【和歌を踏まえた和歌】
第3章 古典常識をもとに古文を読み解く
1 孫をめぐる権力闘争の恐ろしさ 【皇子の母方の祖父】
2 平安の時代にも超抜擢人事が…… 【貴族たちの序列】
3 宮中には、こんな人たちがいたのよ! 【宮中の女房たち】
4 紫式部は、漢文が読めないの? 【漢文の素養】
5 古典常識が満載の文章です! 【「女」「腹」など】
第4章 垣間見から結婚、そして別れまで
1 すてきな恋文、作成ノウハウ教えます 【恋文の標準スタイル】
2 まあ、天皇の后を見てしまった 【垣間見】
3 初めての夜、そしてせつない「朝の別れ」 【通い婚】
4 どうしよう、遊ばれたの?捨てられたの? 【後朝、結婚成立】
5 私という妻がいるのに、夫に結婚話が…… 【一夫多妻、妻の実家の役割】
6 好きなのに、二人は別れ行く 【通い婚と同居婚】
第5章 有名作品の名場面をおさえる
1 修行僧はこんなふうに修行をするのだ 【仏教説話】
2 武将の人間性をこんなふうに映しとって 【平家物語】
3 正月にも夫が通って来なくなって…… 【蜻蛉日記】
4 清少納言はこういう世界に生きていた 【枕草子】
5 光源氏は、紫の上と絵などを描いて…… 【源氏物語(1)】
6 藤壺中宮が、光源氏の子を出産したのだが…… 【源氏物語(2)】
7 光源氏が、明石の姫君を紫の上の養女に…… 【源氏物語(3)】
問題編―別冊