心理学科をめざすあなたへ

『心理学科をめざすあなたへ[改訂版]』のご紹介

第1章「入学はしたけれど」
~心理学科の大学生150人のナマの声~

実際に心理学科に進学した先輩たちからは、「入学する前とイメージと違った!」という意見が多く寄せられています。
それでは、具体的にどのように違うのでしょうか。
この章では、先輩たちのナマの声を通して、心理学科の4年間の学び方を具体的に紹介していきます。

先生インタビュー

溝上慎一先生(京都大学)

心理学がイメージと違った?
そんなの当たり前です!

「大学生研究」「大学教育研究」などを研究する心理学者・溝上慎一先生に、心理学科での学び方についてアドバイスをいただきました。

溝上慎一先生インタビュー

授業紹介

特別講義①「目撃証言と認知心理学」
仲真紀子先生(北海道大学)

特別講義②「血液型と社会心理学」
サトウタツヤ先生(立命館大学)

特別演習「統計を使って結論を出す!」
若松養亮先生(滋賀大学)

体験実習「抑うつの程度を測ってみよう」
小堀修先生(千葉大学)、丹野義彦先生(東京大学)

第2章「大学は出たけれど」
~20代の卒業生に直撃インタビュー~

「心理学を活かした仕事につきたい」と考えて心理学科を選ぶ人も多いようですが、現実はなかなか厳しいようです。
この章では、心理学科を卒業した20代の社会人たちのナマの声を中心に、心理学科を卒業した後の進路について、“職種”“給料”“なりやすさ”まで、具体的に紹介します。

先生インタビュー

浦上昌則先生(南山大学)

心理学は社会に出てからも役に立つ!
使うか使わないかは,君ら次第だけど…。

「進路選択」「キャリア研究」などを研究する心理学者・浦上昌則先生に、心理学科の卒業後の進路についてアドバイスをいただきました。

浦上昌則先生インタビュー

職種紹介&先輩インタビュー

①心理専門職
臨床心理士・大学院生・心理系公務員

②心理応用職
精神保健福祉士・小学校の教員・保育士

③ジェネラルに活かす(一般企業の会社員)
システムエンジニア・営業マン・新聞記者

第3章「これが心理学だ!」

心理学はあらゆるものが研究対象となるため、扱うテーマなどに応じて、非常に多くの分野に分かれています。
この章では、心理学の代表的な分野を研究例も含めて具体的に紹介します。
また、臨床心理学についても、代表的なカウンセリングの手法を具体例も交えて紹介していきます。

先生インタビュー

市川伸一先生(東京大学)

できるだけ広く学んだ方がいい。
そういうチャンスは開けています!

あらゆる分野にまたがる心理学諸学会連合の理事長でもある心理学者・市川伸一先生に、心理学の分野選びについてアドバイスをいただきました。

市川伸一先生インタビュー

心理学は幅が広い

①社会心理学
研究例「恋人がいるのはふつうのこと?」若尾良徳先生(浜松学院大学)

②認知心理学
研究例「記憶:書けば覚えられる?」仲真紀子先生(北海道大学)

③生理心理学
研究例「クスリと脳」廣中直行先生(科学技術振興機構)

④発達心理学
研究例「赤ちゃんは顔をどう見ているの?」山口真美先生(中央大学)

⑤教育心理学
研究例「単語力は知らない間に確実に上がっていく」寺澤孝文先生(岡山大学)

臨床心理学は流派がある

①精神分析療法
Case「食べ吐きを繰り返す女の子クウ」

②来談者中心療法
Case「息子の暴力に苦しむイタミさん」

③認知・行動療法
Case「学校に行けない高校生ドキちゃん」
●Q&A 精神医学と臨床心理学の違い
●知っておきたい心の病と症状